あかいろモザイク

アニメ、サッカー、ゲームを語るブログ。

【雑記】ネットの世界に入って10年が経って。

はてなのアカウント登録してから10年が経った。3月20日だったかどうかは正確には覚えていないが、確かこれくらいの時期だった気がする。

 

はてなのアカウントを登録したのは本ブログでは何度も紹介した通りうごメモである。うごメモを始めたきっかけはこの記事に書いてあるので詳しくは割愛するが、RPGのメモを作りたい、というか創作をしたいという気持ちから始まっている。

akairomosaic.hateblo.jp

友達があまりいなかった中学時代当時にとってネットとの出会いは衝撃的なものだった。見知らぬ人から評価されるという喜びに触れたが一方で、時間をかけて作った作品が評価されないこともありどうすれば大手作者においつけるのか、と悩むことがあった。

うごメモで有名になるという夢はうごメモはてなのサービス終了や3DSによる環境の激変で道半ばで絶たれることとなった。その後は様々な理由からうごメモを離れ、ネットや創作活動自体からも距離を置くようにはなった。

創作活動はうごメモ引退以来、これといった活動はしていない。ボウ人間ワールドのリメイク構想とかもあったけど日が経つうちに元のストーリーも忘れてしまい結局流れている。今はtwitterでアニメやサッカーの実況をやったり自分の日常を発信したりする日々であるが、実は創作への未練はちょっとある。

 

次の10年はどうなるんでしょうかね。社会人になってかなり忙しくなったし、そもそもマイブームが移りやすい体質(最近はマリオカートの実況動画にドはまりしてる)だから正直わかりません。もちろん活動の主軸でもあるアニメとサッカーからを手放すつもりはありませんのでご安心を。実況民としては次はゲーム実況へ進出・・・いや設備が整ってなさすぎるし予算面の問題もあるしあと声をどうするかという問題もあるから当分は無理か。

 

ブログ活動は今年8月で10周年を迎えます。特別なにか企画をやる予定はありませんが。これからもよろしくお願いします。

 

twitter.com

【リバプール】CLアトレティコ戦&リバポの今後

リバプールの、チャンピオンズリーグ連覇への挑戦は、あまりにも早く終わってしまった。一夜明けて、本試合を振り返り、そしてリバプールの今後について色々考えていきたい。

 

CLアトレティコ戦を終えて

www.youtube.com

試合経過はハイライトを見ていただければと。ということで、2戦合計2-4、終わってみれば完敗という形で19-20シーズンのCLから去ることとなりました。

アトレティコ、国内でやらかしまくってるしアトレティの間ではシメオネアウトが叫ばれてるし相当ヤバイんやろなあと楽観視していたが、蓋を開ければコレ。シメオネによる究極のカウンターサッカーと神がかりな活躍を見せたGKオブラクに溺れる形となった。

2ndレグの延長前半、アドリアンによる致命的なミスは怒りを通り越して呆れた。約2年前の一件もあり、またかよ・・・という気持ちにもさせられた。しかし、アドリアンは今季、アリソンの負傷で緊急加入しながら、シーズン序盤のロケットスタートに貢献した実績がある。過度に非難することはできないと思ったし、攻撃陣の不調や負傷を繰り返す正GKのアリソン、そしてシメオネ采配にまんまとはめられたクロップにも非はあると思う。

クロップの試合後インタビューについては、言い訳乙とか言われてるし、正直ダサいと思う。でも、それほど悔しかったんだろうなという気持ちも受け取れる。しかしクロップの采配には疑問。結局1stレグの課題は解決できなかったし、特に昨日は試合が停滞しているのにも拘わらず交代の遅さが目立った。

クロップアウト!とは思わないし、今ここで切ったらこの好循環が終わってしまいかねない。しかし、2月以降、明らかにクロップの戦術がバレ始めているし、来季以降も良い勢いでシーズンを迎えられるかというと、不透明な印象。ドルトムント時代の14-15シーズンみたいになる前に、何かしらの決断は下さなければならないとも考えている。

リバプールのCLはあまりにも早すぎる形で終わりを迎えた。今季プレミア勢はスパーズも既に敗退しており、チェルシーバイエルンに3点ビハインドを負い絶望的な状況。シティはマドリー主将ラモスの出場停止やアウェイゴールなどプラス要素こそ多いが、シティ自身もダービーを落としたりと依然として勝ち抜けが約束されない状況。昨季のUEFA主催大会決勝でプレミア勢が独占し、「世界最強リーグ」が誇張表現でないことを証明したプレミアリーグの地盤が、早くも崩れようとしている。

 

プレミア制覇まであと2勝だが・・・

プレミア初制覇に向けて史上最大のチャンスが巡ってきた今シーズンのリバプール。あと2試合で自力優勝が決まるという状況であり、2試合後は再来週末のアンフィールドで迎えるクリスタルパレス戦となっている。

ところが連日報道されているように、新型コロナウイルスの流行が欧州全土に広がっている。各国リーグは対応に追われ、特に大流行を見せているイタリアでは各クラブが各試合を延期にし、また4月3日まで無観客試合で開催することを発表している。イギリスも他人事ではなく、ELラウンド32でアーセナルと対戦したオリンピアコスのオーナーが感染したことに伴い、プレミアリーグのシティvsアーセナルの試合が延期になっている。さらにプレミアリーグも、感染抑止と試合消化を同時に遂行するために無観客試合の開催を視野に入れている。

試合が消化できなければ、最悪シーズン中止、優勝チームなしという事態に陥るケースもあり得る。悲願のプレミア初制覇を、サポーターの前でトロフィーを掲げて、そして優勝パレードをやるというtweetがたくさん流れているが、今はそれどころではない。まずはシーズンを終わらせて、優勝という結果と事実をまず確保しておきたい。他サポがそれで煽ってくる?なら勝点なりの記録を作って煽り返してあげましょう。

 

【サッカー】順位決定方法の2大勢力「総得失点差」と「当該チーム間の直接対決」

今日はちょっと雑談色強めのサッカーの話題。レギュレーションの話です。

まず、サッカーでは複数チームが勝ち点(後述)で並んだ時に、勝ち点以外の様々な要素で順位を決定していきます。その中でも最優先して採用されるルールに「同グループ間での『総得失点差』」で決めるものと、「勝ち点が並んだ『当該チーム間の直接対決』結果」で決めるものがあります。

そんな両者の特色や採用している大会、それらのルールで明暗を分けた試合を紹介し、最後に両者に対する私見を述べていきたいと思います。

 

序:「勝ち点制」と順位決定方法

サッカーのリーグ戦は「勝ち点制」というものを採用している。勝ち点制は引き分けの概念のあるサッカーで勝利と引分を差別化して順位を決定するために、世界初のサッカーリーグであるフットボールリーグ(現:EFL)で採用されたのが始まりである。

多くの場合、勝利:3点、引分:両チーム1点、敗戦:0点で計算される。勝利が2点ではなく3点なのは選手に勝利への意欲を湧き立たせ、魅力あるゲームを作るため。Jリーグプレミアリーグなどの多数のチームが総当たりで30試合以上行う大会はもちろん、UEFAチャンピオンズリーグFIFAワールドカップなどのグループを細分化させて1グループ3~6試合で行われる大会もこの制度を採用している。そしてこの勝ち点をもっとも多く稼いだチームが優勝、またはそのグループで突破することができる。

そして勝ち点が並ぶと、前述のような勝ち点以外の方法で順位を決めなければならなくなる。得点や失点、得失点差、当該チーム間の直接対決など様々な要素があるが、その中でもまず「総得失点差」と「当該チーム間の直接対決結果」で決める場合はほとんどである。

 

「総得失点差」は結果だけでなく内容も追及

リーグ戦の順位表を見ると、順位決定の指標となる勝ち点の隣に得点や失点、そして得失点差が表記されていることが多い。得失点差は文字通り、(得点-失点)から換算される指標である。本記事ではリーグ戦の全日程終了時で記録された得失点差を「総得失点差」と表現する。

そしてこの総得失点差を、勝ち点が並んだ時に最初に参照するレギュレーションが国内外の多くの大会で採用されている。すなわち得失点差は勝ち点の次に重要な地位を占めることとなり、試合で勝つことはもちろんのこと、いかに得点を挙げられるか、失点を防ぐことができるかがカギとなる。観客側からしても、単にチームの勝利を見届けるだけでなく、どれほど得失点差を積み重ねられるかという目で試合を見ることができ、興行的なメリットも大きい。

一方で格下相手に大量得点で勝利し、得失点差を「ボロ稼ぎ」することができる問題点もある。長いシーズンを戦うクラブのリーグ戦ならまだしも、W杯のような短期決戦になると問題がより大きくなる。それが関係しているのかどうかは不明だが、UEFA主催大会はこのレギュレーションを優先して採用することを嫌う*1。また後述のように、このルールの問題点を突かれる形で日本のクラブが悲劇を見たケースもある。

これを優先して採用している大会は先述のFIFAワールドカップの他、JリーグAFCチャンピオンズリーグプレミアリーグブンデスリーガリーグアン等がある。日本ではほぼこちらのルールが優先して採用されているため、勝ち点で並んだら得失点差というのは半ば常識の域である。

 

得失点差が優勝or通過の明暗を分けたケース

プレミアリーグ2011-12シーズンの優勝争い

まずは1年間を戦う国内リーグ戦のケース。2011-12シーズンのプレミアリーグファーガソン監督の下リーグの覇権を握っていたマンチェスター・ユナイテッドと、オイルマネーで急激に力を付けていたマンチェスター・シティの、同都市にホームを置く2クラブが優勝を争っていた。

38試合制で行われるプレミアリーグ。37節終了時で両者同じく勝ち点86で並んでおり、得失点差はユナイテッドが+55、シティが+63でそれぞれの最終節を迎えた。最終節の対戦カードはユナイテッドvsサンダーランド、シティvsQPRであった。

まずは2位のユナイテッドが1-0で勝利、シティの状況を見守るのみとなった。そして首位シティだが、後半終了間際で1-2のビハインドを負う絶望的な状況に立たされていた。2点必要な状況で、アディショナルタイムにジェコ(現ローマ)が同点弾、そして直後にアグエロが逆転弾を叩き込んだ。試合はそのまま終了し、シティは土壇場で勝ち点3を積み上げた。前述の通り、得失点差で優位に立っていたシティが44年ぶりのリーグ優勝を果たした。

プレミアリーグにおいて、同一勝ち点で総得失点差の優劣で優勝チームが決定したのはこのシーズンが唯一。

www.youtube.com

 

AFCチャンピオンズリーグ2004のグループG

続いては短期間で行われる国際大会のグループステージのケース。2004年のACLは2003年のJ1を制した横浜F・マリノスらが入っていた。同組には韓国の城南一和天馬(現城南FC)、インドネシアのペルシク・クディリ、ベトナムのビンディンが入っていた。なお当時はオーストラリアはAFCではなくOFC加盟で、その他出場枠も大きく異なっていたためグループリーグに東南アジア勢が多く入っていた。なお、突破条件も現在とは異なり各組1位のみ

このグループでは第4節までマリノスと城南がそれぞれ勝点9を稼ぎ、両者の直接対決も1-2、1-0と互角の状況であった。この時の得失点差はマリノス+7、城南+3であった。

ところが第5節、マリノスはビンディン相手に6発で快勝する一方、城南がペルシク相手に15点も上げ、マリノス+13、城南+18と得失点差で一気に突き放された。最終節はマリノスが4-1、城南が3-1で勝利し、勝点は15で並んだもののやはり得失点差を逆転できず、グループ2位で敗退した。

城南は格下相手にボロ稼ぎして突破する、当ルールの利点でもあり問題点をうまく突いて突破したともいえる。マリノスも直接対決以外はきっちり勝点3を持ち帰れたものの、レギュレーションと不運に見舞われる形となった。

本大会に関してはWikipedia以外にソースが見つかりませんでした。ご了承くださいorz

ja.wikipedia.org

 

余談

ペップ就任後、毎試合のように大量得点で勝ち続けているマンチェスター・シティはこのルールとの相性が非常に良い。優勝争いから脱落しつつある今季においても、勝った試合は依然として大量得点を挙げることが多く、得失点差は首位リバプールから大きく離されていない。仮に勝ち点が縮まるとシティが得失点差を背景に優位に立つこともあり得る。ライバルと実力差が大きいブンデスにおけるバイエルンや、リーグアンにおけるPSGも同様。リバプールファンである以上、あまりこういった文章は書きたくなかったが、本ルールの良い参考例だったので一応。

 

「当該チーム間の直接対決結果」は格下相手へのボロ稼ぎを防ぐ

勝ち点が並んだ際の順位決定方法としてもう1つ、並んだチーム同士、つまり当該チーム間の直接対決の結果で順位を決定するという方式である。この場合、直接対決以外の成績は全く見られないのが特徴であり、勝ち点が並んだ時に純粋にどちらが上だったかを決めることができる。ホーム&アウェイ2回戦制ノックアウト方式の2戦合計スコアで決定する方式を、リーグ戦で導入したものである。また多くの場合、このルールを適用しても同点だった場合、当該チーム間のアウェイゴール差で決定することが多い。

また総得失点差の問題点であった、格下チームへの勝ち点ボロ稼ぎもこのルールの下ではできない。EURO予選がUCLグループステージではグループステージにビッグクラブor強豪国とスモールクラブor中小国が同時に居座ることが多いが、このルールの存在により強いチームが弱いチームから銀行のように得点を大量融資してもらうことはできなくなっている。

一方で問題もいくつかある。1つ目はこのルール自体がやや煩雑で、データを参照する手間がかかるという点。勝ち点が並んだらそれらのチームの直接対決を参照して、そこから順位を割り出さなければならない。参加する全チームの得失点差が見られる前述のルールとは違い、基本的に順位表から直接優劣の違いが見られない。2つ目はこのルールでは消化試合が発生しやすくなる点。グループステージH&A2回戦制のUCLによく見られ、「勝てば2位相手と勝ち点で並ぶのに、直接対決で既に負け越してしまっている・・・!」となり、逆転の可能性が潰えてしまう。総得失点差も大量点差が生まれれば絶望的であることには変わりは無いものの、わずかな可能性を信じサポーターは応援するであろう。

これを優先して採用している大会はUEFAチャンピオンズリーグUEFA EUROセリエAラ・リーガ等。Jクラブが参加する大会でこのルールを採用している大会はないが、日本のフットサルの大会ではこちらの方が採用されることが多い。

 

当該チーム間の直接対決が優勝or通過の明暗を分けたケース

①UEFA EURO2004のグループC

まずは欧州選手権(EURO)のケース。前述のように当該チーム間~優先で知られるこの大会だが、2004年大会からこのレギュレーションになった(なお、結果で並んだ場合は、当該チーム間の総得点がまず参照される)。しかしこれを巡って、ある騒動が起こった。

まずは見出しにも書いたグループCについて。上位2チームが決勝トーナメントに進むことができるレギュレーション。スウェーデンデンマークが2試合を終えて1勝1分、イタリアが2分、ブルガリアは2敗という状況であった。イタリアはスウェーデン戦で1-1、デンマーク戦で0-0で、決勝トーナメント進出を争う2チームとすでに対戦を終えていた。一方でスウェーデンデンマークは共にブルガリアに勝利し、前述通りイタリアに引き分け、最終節で直接対決を待つ状況であった。

ブルガリアは最終節で勝点3を得てもスウェーデンデンマークを上回ることはできないため敗退が決定しており、この地点でスウェーデンデンマーク、イタリアの3チームに絞られる形となった。

第2節終了時
試合数 得点 失点 勝点
スウェーデン 2 6 1 4
デンマーク 2 2 0 4
イタリア 2 1 1 2
ブルガリア 2 0 7 0

※最終節の対戦カードはスウェーデンvsデンマークイタリアvsブルガリア

 

イタリアはブルガリア戦での勝利が絶対条件で、さらにスウェーデンvsデンマークがどちらか勝利or1-1以下の引き分けが必要だった。しかし両者が2-2以上で引き分けると、イタリアは何点取って勝とうが突破が不可能になる。これは両者との対戦で合計1得点しか挙げておらず、当該チーム間の結果の次に当該チーム間の総得点が参照されるため。そのためにイタリアは試合前にスウェーデンデンマークに対し、談合を行わないように伝達していた模様。

そして最終節、イタリアはブルガリアに2-1で勝利し最低条件をクリアしたが、スウェーデンデンマークは2-2で引き分け。スウェーデンデンマークが共に3チーム間の順位表で2得点以上をマークしたことで、スウェーデンデンマークは突破を決め、イタリアは敗退が決定。イタリアが想定していた最悪の結果となり、EUROの舞台から去った。

3チーム間の最終結
  スウェーデン デンマーク イタリア 得点 失点 勝点
スウェーデン x 2-2 1-1 3 3 2
デンマーク 2-2 x 0-0 2 2 2
イタリア 1-1 0-0 x 1 1 2

 

大会後、イタリアのGKブッフォンらが抗議を訴えたが、結局UEFAからの調査は入らなかった模様。このケースは「当該チーム間の総得点差」が絡んだ特殊なケースではあるものの、「当該チーム間~」のレギュレーションがイタリアの命運を分ける形となった(なお、総得失点差優先のレギュレーションで史実通り2-1で勝っていた場合、今度は総得失点差で敗退となるため、3得点以上必要にはなるが)。

なおイタリアが得点力不足に陥ったのは、当時のエースであったトッティが本大会中に相手選手に唾を吐き、長期間の出場停止処分を受けたのが響いているとされている。

www.uefa.com

 

UEFAチャンピオンズリーグ2017-18のグループE

総得失点差と比べて特筆すべきケースが少ないので、ここでは①とは異なり「起こりえた」ケースについても紹介しておく。

この年のCLのグループEは、翌シーズンにビッグイヤーを手にすることになるリヴァプールが所属していたグループ。ライバルはEL3連覇経験のあるスペインの中堅セビージャとロシア王者スパルタク・モスクワ、そしてスロベニア王者マリボルの3チーム。

リヴァプールは5節終了地点で2勝3分0敗(勝点9)。対するセビージャは2勝1分2敗(勝点7)、そしてわずかに望みを繋いでいるスパルタクは1勝3分1敗(勝点6)。なおマリボルは0勝2分3敗で敗退済み。最終節はリヴァプールvsスパルタクセビージャvsマリボルであった。

首位リヴァプールが優位な状況ではあるものの、当該チーム間~優先のレギュレーションであるため、仮にリヴァプールが敗れてセビージャが勝つと、リヴァプール-セビージャ間の2戦合計5-5(3-3,2-2)、アウェイゴール差でセビージャが1点上回っているため敗退の可能性があった。リヴァプールはアウェイのスパルタク戦で引き分けており、またセビージャは敗退済みで格下のマリボルであったため、「もしかしたら」の可能性もささやかれていた。

しかしリヴァプールはわずかな望みを繋いでいたスパルタク相手に7発快勝。一方で首位で突破して決勝トーナメントを優位な状況で迎えたかった*2セビージャがマリボルにまさかのドローを喫した。結果、リヴァプールは勝点12を積み首位で突破、セビージャは勝点8を積み2位で突破した。

その後リヴァプールポルト、シティ、ローマを破るもレアルに敗れ準優勝。各試合の内容についてはググるべし(というよりも特に決勝は思い出したくない)。一方でセビージャはラウンド16で当時のプレミアリーグ王者のレスターに敗れ大会を去っている。

www.uefa.com

 

結局どっちの方が良いのか

ここから先は私見を含みます。読みたい方だけ「続きを読む」をクリックしてください。

*1:唯一、2018年W杯予選は当ルールを優先して採用している

*2:UEFAチャンピオンズリーグでは首位突破するとシードとして、第2戦をホームで迎えることができる

続きを読む

【2020冬アニメ】前半戦総括

今回はtwitterでまとめています。再放送も含めています。1話とは違い全作品はやらないです。

 

 

超電磁砲』3期は期待以上の出来。2期とは異なりオリジナル主体の展開なのはもちろんのこと、圧巻の作画と演出で魅せてくれますね。何故禁書でその全力を出さなかったのか。さらに6話ではそれまでサブキャラに甘んじていた湾内さんと泡浮さんのメイン回もありましたし、充実感が半端ない。

 

【Jリーグ】2020J1リーグユニフォームレビュー

恒例企画も4年目に突入しました。今年もJ1リーグ18クラブのユニフォームを評価していきます。昨年、一昨年とユニフォームドットを作ってきましたが、今年は時間がないので制作を見送りました。

過去シーズンのレビューはこちらから。

akairomosaic.hateblo.jp

akairomosaic.hateblo.jp

akairomosaic.hateblo.jp

 

目次

 

ユニフォームトピックス

レビューに入る前に、まずはJリーグのユニフォーム全体に関する話題から。

「3大メーカー」のテンプレート事情

adidasNIKE、PUMAのいわゆる3大メーカーは近年、特定のテンプレートに則ってユニフォームを制作している。Jリーグでは欧州と異なり春秋制を採用している関係上、欧州から半年遅くそのテンプレートが採用されている。

まずは3大メーカーで先陣を切ったPUMAから。欧州の19-20シーズンで採用されている、肩のラインが途中で途切れたものが主流のテンプレとなっている。15-16シーズン以来採用されている肩ラインの派生形であり、初めて袖口に届かないデザインとなっている。このテンプレはドルトムントマンチェスターシティ、バレンシアで採用されているものと同一である。

続いてはadidas。脇部に三本線入れた2016年モデル以来大きな変化はなく、透かし系テンプレが国内外のクラブで多用されている印象。これは欧州主要リーグの中堅クラブですら採用されており、デザインの無個性さが加速している(Jだと何かと採用理由は付けるけどネットが高度に発展した現代、ごまかしきれていないのが現状)。なお、今回のテンプレも肩三本線と脇部三本線に大別される。

最後はNIKE。欧州の最新テンプレートから半年遅れて導入するのがお約束となっており、今シーズンも例外ではなかった。しかし今シーズンはナショナルカラーや五輪の開催を口実に、3クラブのアウェイユニフォームの配色を統一するという暴挙に出た。浦和や鹿島は赤がチームカラーなのでまだしも、広島はクラブカラーでないどころか「カープからインスパイアされた」との理由で赤を採用。PUMAが2017年にやった3rdユニの世界戦略は全身黒でクラブカラーのアクセントが入っていたのでまだ許されるが、今回はデザインを使いまわすどころか他競技のユニフォームカラーを口実に採用したという一番やっていけないことをやった。もっとも浦和と鹿島でデザインが被っているのも大問題ではあるが・・・。

 

ユニフォームサプライヤー内訳

続いて、J1リーグに参戦するクラブのユニフォームサプライヤーをまとめる。

メーカー クラブ数 該当クラブ 備考
 PUMA  4  川崎、C大阪、清水、大分   清水は自由化された1997年以来皆勤
 NIKE  3  鹿島、広島、浦和  代表20-21テンプレートではなく、欧州19-20テンプレートを採用
 adidas  2  横浜FM、仙台  
 UMBRO  2  FC東京G大阪  日本ではデサントが販売代理店として展開。そのため欧州と異なるテンプレートを採用
 NewBalance  1  鳥栖  
 Mizuno  1  名古屋  
 PENALTY  1  湘南  
 Kappa  1  札幌  
 asics  1  神戸  地元メーカー
 YONEX  1  柏  
 Soccer Junky  1  横浜FC  犬(フレンチブルドッグ)のロゴが特徴

今シーズンもPUMA(独)がトップ。大分ではJ1残留をPUMAが評価したためか、旧テンプレートから最新テンプレートへジャンプアップしている。それに次ぐのがNIKE(米)で、Jリーグでは2011年以来3クラブのみに提供している。世界における最大勢力であるadidas(独)は松本の降格に伴い2に減少。UMBRO(英)と並ばれた。

世界では一定の存在感を放つNewBalance(英)やKappa(伊)はそれぞれ1クラブのみ。J2以下に目を向けてもそれぞれ1クラブ(前者は岐阜、後者は千葉)と、あまりシェアが伸びていないのは意外。

また特筆すべき点として、Soccer Junky(日)がJ1に初参入している。同社は株式会社1009(2007年創業)によるスポーツ用品ブランドで、サッカーとは冠しているが他競技にも携わっている。Jリーグでの参入は現在、横浜FCのみとなっている。

横浜FCの昇格や、同じくJ唯一のサプライとなっている柏のYONEX(日)の存在もあり、J1だけで計11社と契約している。なお、2020年のJ1では18クラブとも昨シーズンからサプライヤーが変更されていない。

 

胸番号の採用内訳

Jリーグでは開幕以来、世界のリーグでは珍しい胸番号を採用してきたが、2019シーズンより胸番号の配置を「必須」から「任意」にしたことで、海外と同様に胸番号を廃したユニフォームが解禁となった。ちなみにパンツ番号はこれまで「任意」だったが、これを機に「必須」に変わっている。

新規定2シーズン目となった今シーズンも胸番号を導入するクラブと、導入しないクラブで分かれた。以下、J1クラブの採用動向をまとめる。

採用する 川崎、広島、G大阪、清水、大分、柏
採用せず 横浜FM、F東京、鹿島、C大阪、神戸、札幌、仙台、名古屋、浦和、湘南、横浜FC

昨季から廃止したクラブが大幅に増加、12クラブと多数派となった。札幌や湘南などが廃止した一方、昨シーズン採用していなかった広島は2シーズンぶりに採用している。

 

ユニフォームレビュー

採点はこれまで通り5点満点(0.5点単位)。順番はJ1の最終順位に準拠。ACL向けモデルもそれぞれ評価するが、国内用とスポンサーロゴのみ異なる場合は採点対象外。

横浜F・マリノス

前年度順位:優勝 サプライヤーadidas 胸番号: 採点:3.5/3.0

15年ぶりにJ王者に輝いた横浜FM。CFGによるピッチ内外の改革やポステコグルー監督による世界水準の戦術でJに新たな風を吹かせている。

王者にのみ許された金パッチが付くモデルということで発表前より注目を集めていたが、なんと発表2週間ほど前に海外サイトにリークされる。Jリーグのユニフォームがリークされるのは国外からも注目されている証ではあるものの、これはちょっと頂けない。

前置きはここまでにして、肝心のデザインは波をモチーフとしたグラフィック。ハンガリー代表の最新モデルとほぼ同じものが使われているが細かいテンプレートは異なる。また袖にはトリコロールを表現する白と赤の太線を巻き、2020-21シーズン代表モデルに準拠したデザインになった。波のグラフィックはリークより目立たなかったので安心したものの、袖の太線や襟部の形でやや歪なデザインになってしまった。J1のユニフォームとしては合格点なので3.5点を与えたが、高い注目を浴びるであろう王者のユニフォームとしてはやや残念なデザインになった。

アウェイは近年の定番である白×濃紺×白を採用。袖や襟の紺色のラインと、胴部のうっすらとしたピンストライプのみで構成された非常にシンプルなデザイン。ただ、それ以上にコメントすることがない。なお、背番号フォントは代表モデルなどで使用されている汎用デザインをそのまま使用。2008-09シーズンの汎用フォントみたく可愛すぎてて個人的に好きじゃない。

あとは久しぶりに3rdモデルを投入してほしかったかと。全然関係ないけど2009年の青白ボーダー、個人的に好きです。

 

FC東京

前年度順位:2位 サプライヤーUMBRO 胸番号:なし 採点:2.0/1.0/2.5/3.5 

終盤まで優勝争いに絡むも、終盤の取りこぼしと横浜FMとの直接対決で敗れて初優勝を逃したFC東京。2016年以来となるACL参戦にあたって、国内用とACL用で異なるデザインのユニフォームを発表している。

J参戦以来契約し続けていたadidasから決別し、UMBROに鞍替えして6年目のシーズン。国内ホームはグラデーションないしピンドットのかかった赤青縦縞を採用。全身の配色はこれまで通り青×青×赤で、青に偏重しすぎない配色となった。赤青をクラブカラーとしながらも、縦縞はあまり採用されてこなかったのでこれは良し。UMBRO日本モデルの悪し伝統であったラインの多用も自重。しかし肝心の赤みがやや薄く、また細かい点の集合体で構成されているため近くで見ると気持ち悪く見えることも。かなりシンプルになったが、グラデーションの使い方に多くの問題点があるのでこの2.0点とした。

そして今季J1ワーストのデザインになった国内アウェイ。UMBROに交代して以来の基本配色である白×濃紺×白を基調に、ホームとは異なるピンドットのデザインを採用。ホームと同一デザインを採用しがちなJリーグ、異なるデザインを採用すること自体は評価に値するが、ピンドットの撒き方と白を基調としているせいでカビが生えているように見えてしまう。確かに東京はジメジメしてるしカビは生えやすいけど、それをユニフォームで表現するのは何かのブラックジョークとしか思えない。ということで1.0点を与えているが、これがもしホームと同一デザインなら多分0.5点以下だっただろう。

続いてはACLホーム。国内用でも採用されたピンドットを基調に、左右対称のグラデーションを胴部に撒いた。全身の配色は国内用と同様青×青×赤。青一色に日の丸を乗っけた発表予告の時は期待していたんですけどね・・・。予想よりもだいぶ残念なデザインに。グラデーションの使い方が昨シーズンのヘルタ・ベルリンっぽい。っていうか両者は首都クラブなのに優勝できていないのも共通点、これももしやブラックジョークか?(失礼)

最後にACLアウェイ。国内用と同じ白×濃紺×白を基調にピンドットを使用したピンストライプに。ストライプの主張加減が絶妙で、透かしとして入っているピンドットも遠目で見れば気にならない。僕が東京サポでユニを買うとしたら、多分これ一択だったかと。日本代表の18-19モデルはこれを反転したものならかなりカッコよかったと思う。

なお背番号フォントも国内用とACL用で異なるデザインを採用。国内用はやや太めに極細ラインを中央部に据えたデザインで、ACL用は丸みを帯びながらもスマートなデザインに。文字色はこれまで通り1stは白、2ndは赤。個人的にはACL用のが好き。

 

鹿島アントラーズ

前年度順位:3位 サプライヤーNIKE 胸番号:なし 採点:3.5/2.5

オーナー企業をクラブ創設以来の新日鉄住金からフリマサイト「メルカリ」に交代したことで話題に。有力な若手を海外に引き抜かれながらもシーズン終盤まで首位を独走、しかしホーム最終2連戦を落としまたも優勝を逃した。

前述のNIKEのユニフォーム戦略につき、史上初のアウェイ先行発表となった。カラーリングは白×ディープレッド×白。従来は青をアクセントとして取り入れていた中で史上初めての配色となった。後述の広島と比べクラブカラーこそ採用しているのでそこはまだ許せるものの、やはり浦和と被るのは許せない。折角だからもう1つのクラブカラーの紺色を使って違いを出してほしかった。

そしてホームは伝統的なディープレッド×紺×ディープレッドに回帰し、胸部に紺のタスキを携えたデザインに。今季よりJFLに昇格するいわきFCに似ているとの指摘はチラホラ出ているがたまたま似てしまっただけかと。締まったデザインでカッコよさがにじみ出ている。

余談だが鹿島を含めNIKE勢は隔年ごとにアウェイユニの配色が変わっている模様。偶数年は濃色系をアウェイ用に据え、対戦相手に合わせて昨年度のアウェイユニを3rdとして採用している。奇数年は白地をアウェイ用として採用し、3rdユニは導入されない。後述する浦和とは異なり、鹿島は3rdの発表を行っていない。このまま採用しないのだろうか。個人的には鹿島ぐらいのクラブなら毎年採用して欲しいところだが・・・。

 

川崎フロンターレ

前年度順位:4位 サプライヤー:PUMA 胸番号:不明 採点:3.0/2.5

J1クラブ最速発表は川崎*1。ホーム最終戦横浜FM戦で初お披露目となった。今季のみならず最近は最終節の試合前に発表するのがお決まりになっている模様。

ホームモデルは水色地の胴部と黒地の袖を基調に、胴部に特殊な模様を縦じまのように配した。テンプレートは欧州の19-20シーズンで使用されているものを採用(FPモデルでは袖が黒地であるため分かりにくいが、GKモデルで確認可)。

昨シーズンで指摘した、黒地の量がやや増えたことは評価に値する。水色を胴部のみに配してもその主張が揺らいでおらず、むしろバランスが良くなっている。しかし縦じまのように配した模様は微妙。Jクラブのユニに共通する問題点だが、縦じま部分が模様の関係上点線に見えてしまい、チームがバラバラになっていないのかという悪印象を捉えかねない。昨季から良くなったところと悪くなったところが両方あったので、昨季同様3.0点を付けることにする。

アウェイは白と灰色を使用したデザインで、ホームと同一デザイン。川崎のユニとしては珍しく、アクセントにチームカラーを入れていない。こちらは透かしなのでまだマシなのかもしれないが、カラーリングがありきたりでかつ同一デザインというのがマイナスポイントということで2.5点にした。

GKモデルはFP用と同じ特殊な模様を据えているが、あくまで透かしに落ち着いており、前述の通りPUMAの最新テンプレートが使用されていることが確認できる。川崎のGK1stは緑地が伝統らしい。

番号フォントは独自デザイン、オーソドックスな字体に下部にエンブレムを据えただけのシンプルな構成。PUMAはミランなどが採用している、汎用デザインも用意されているがJ1のPUMA勢はいずれも独自のデザインを採用している。 番号フォントから個性を出そうとする努力が見られているのは良い。

 

セレッソ大阪

前年度順位:5位 サプライヤー:PUMA 胸番号:不明 採点:3.5/3.0

昨オフの選手大量流出で残留争いが囁かれていたが、蓋を開けてみれば終盤までACL争いを演じ、5位でフィニッシュしたセレッソ。また、同チーム出身の南野がリバプールに移籍し、育成の名門として再び注目を集めた。

ホームは伝統のピンク地で、袖はもう1つのクラブカラーである紺色を採用。胴部には展望塔(おそらく通天閣?)をイメージした骨組みの透かしが入った。透かしなので遠目では分かりにくいが、透かしの形がクラブマスコットと同じ狼をかたどっており、凝ったデザインとなっている。昨シーズンのV字ユニから大きく改善されており、シンプルさを強調。これでいいんだよ、これで。ちなみに下半身はいずれも紺色を採用し、サプライヤーをPUMAに交代してからは最も紺色の比率が高いデザインとなった。そう考えると、アプローチは川崎に近い?

一方でホーム以外の配色は従来通りに。アウェイは前身白地、GK1stは濃紺地にピンクのアクセント。先行して発表していた4クラブがホーム用のみ発表しているのに対し、アウェイユニの発表はJ1最速となった。GKユニを含めて各ユニフォームの配色に大きな動きがないセレッソ、伝統という観点ならアリだが、もう少し冒険してもいいのでは。

 

サンフレッチェ広島

前年度順位:6位 サプライヤーNIKE 胸番号:あり 採点:4.5/1.0

U23世代GKの大迫が躍動している広島。新スタジアムの建設地が決定し、建設募金の受付も開始するなど、長年の「専スタ問題」が解決へ一歩前進した。

広島もNIKEサプライヤーに据えていることから、今季はアウェイを2019年内に先行発表。史上初となる白×赤×白の組み合わせとなった。基本デザインは前述する鹿島や浦和とほぼ同様。しかし前述の通り、クラブカラーを無視するどころかコンセプトを口実とした他クラブとの同一デザインの採用や、他競技のチームからインスピレーションを受けたり、五輪を口実としたカラーリング等、疑問点しか出てこない採用理由を付けたことにより、クラブ史上最低のアウェイユニとなってしまった。シンプルデザインなのが唯一の救い。なお昨季配されていた胸番号が復活されている。

それから約1か月が経過し、新体制発表会で待望のホームモデル発表。3度目のJ制覇を果たした2015年モデルと同じ全身紫を復活。そしてシャツは中国地方に生息するツキノワグマの爪痕をモチーフとしたグラデーションを全身に表現。その躍動感あふれるデザインと栄光のカラーリングが絶妙にマッチした至極のユニフォーム。もっとも、胸番号が無ければ5点満点だったのだが・・・。

自分でいうのもアレだが、ここまでホームとアウェイの評価が極端に分かれたのは珍しい。Jリーグはアウェイユニのカラーリングやデザインを軽視しがちなので、もっと力を入れてほしい所である。

 

ガンバ大阪

前年度順位:7位 サプライヤーUMBRO 胸番号:あり 採点:3.0/4.0

宮本政権2年目のガンバ、一時は残留争いに巻き込まれるものの終盤調子を上げ7位フィニッシュ。夏には食野がスコットランドへ旅立つなど、若手育成の上手さは健在。

ホームは伝統の青黒縦縞で、今期はピンストライプに近いデザインとなった。2011-12モデルと2015モデルを足して2で割った感じ。近年のUMBROにしてはかなりシンプルになったものの、問題は青がどれくらい映えるかどうか。昨年や2016年は比較的まともだったものの、最近は何かと濃くしがちで「青黒」の主張が薄くなってしまっている。ピッチでどう見えるかどうかがまだ分からないので、暫定評価的に3点を付けた。

アウェイは個性的なデザインに。伝統の白地に灰色のピンストライプ、そしてクラブカラー青黒の「はらい筆」。たすき掛けにも見えるデザインで強烈な個性を見せておりカッコいい。

また、ホームとアウェイ共通して肩とパンツ側部にUNBROロゴを模した幾何学模様が配されている。欧州向けにも採用されているが掲出部は異なる(エバートンおよびウェストハム比)。目立つ柄だが掲出範囲は狭く、ユニフォームの強みを消していないので良し。

 

ヴィッセル神戸

前年度順位:8位 サプライヤーasics 胸番号:なし 採点:3.0/3.5

昨季に続きリーグ戦は振るわなかったものの、天皇杯で初優勝。初のACLに挑むシーズンとなるが、ビジャの引退、ポドルスキの退団などビッグネーム路線の転換期を迎えつつある。

ホームは16年目となるクリムゾンレッドに、今年は白のダイヤを胴部全体に配した。これ以外の特別なアクセントはなく、大胆さを押してきた。一部ではバルサのチェック柄ユニフォームからインスパイアされたとの噂もあるが公式からのアナウンスは無し。

アウェイは同一デザインで昨シーズンと同じく白×黒×白の組み合わせ。主張が控えめになっているがむしろこちらの方がまとまっている感が。なお、現地点で3rdユニフォームの投入予定はない。

番号フォントは昨季からの継続、個人的にも好きなフォントなので継続させて正解。

 

大分トリニータ

前年度順位:9位 サプライヤー:PUMA 胸番号:あり 採点:3.5/3.0

降格筆頭候補から大躍進、J1残留を果たした大分。エース藤本の躍進も話題となった。鳥栖との「九州ダービー」は今年も開催。

ホームはこれまで通り青を基調としたシャツに、城郭(府内城?)をモチーフとした透かしを胴部に採用。控えめながらも美しいデザイン。肩はこれまで通り黒のラインを据え、プーマロゴは金色を採用。ここまでは2017年モデル以来変化はない。

一方で大きな変化も2つほど見られる。1つ目はPUMAの最新テンプレートを採用した点。これまでは最新テンプレから1~2シーズン前のものが使われ続けていたが、今季は川崎や清水など、J1常連クラブのテンプレを採用。大分の実力がPUMAに認められたためか。そして2つ目はソックスに黒を採用した点。大分はJ参戦以来ほとんどのシーズンで全身青だったが、黒を採用したことで従来シーズンから目に分かる「違い」を作り出した。これも評価に値する。

しかしスポンサーロゴ、特にJ1中堅以下で見られる白ベタが多すぎるのはどうしても気になる。特に背スポンサーは白が占める面積があまりに大きすぎて、ユニフォームからチームカラーを奪ってしまっている。この問題に関しては、先日投稿したコラム(下記リンク)参照。

アウェイもこれまで通り、前身白地にチームカラーの青をアクセントに採用。シンプルで良いデザインではあるが、ホームと同一デザインであるのが惜しい所。個人的にはクラブ全盛期ともいえる2000年代後半の灰色の復活を望んでいたのでちょっと残念。

akairomosaic.hateblo.jp

 

 

北海道コンサドーレ札幌

前年度順位:10位 サプライヤー:Kappa 胸番号:不明 採点:5.0/4.0/4.0

ルヴァンカップ準優勝、初タイトルが目の前までに迫ったコンサドーレ。Kappaとサプライヤー契約を結んで15年目のシーズン、クラブ史上初めて限定モデルでない「3rdユニフォーム」の投入も決定されている。

ホームは伝統のストライプ、黒の3本線をびしっと入れてきた。ここ近年は変則ストライプやグラデーションが多くあまり好みで無いデザインが多かったが、ここに来てシンプル志向に回帰。シャツの赤の面積は2016シーズンのように多めではあるが、下半身は引き続き黒を採用しており、うまい具合にバランスを保っている。Kappaでは最高のデザインといっても過言ではない。購入も視野に入れている。

続いて発表された3rdユニは従来アウェイモデルとして使用してきた白地を採用。2シーズン連続で採用されてきた水色の透かしは廃止し、最低限のコンサドーレ要素として赤と黒のアクセントを袖口や襟に配置。王道かつシンプルにまとめてきた。

そして2ndは紺色を採用。先行して発表されていたGK3rdと同様のデザインになったのは残念だが、濃色系アウェイユニは史上初であり一歩冒険した形となった。着用が予想される試合は薄色系ホームユニを採用する仙台、横浜FC、湘南、清水、鳥栖の5試合かと。ただ黒地3rdを採用した昨季の神戸のように、薄色系ホームでも白地アウェイを採用したケースがあるのでどれほど採用されるかは不透明。

 

ベガルタ仙台

昨年度順位:11位 サプライヤーadidas 胸番号:なし 採点:2.5/1.5

6シーズン指揮した渡邉晋監督が退任した仙台。J1クラブでは最後までtwitter公式アカウントを持っていなかったが、昨シーズンの開幕前に開設した。

気が付けばadidasを契約して6年目を迎える仙台。ホームは2017年に登場したテンプレートを元に、ウルヴズなど海外複数クラブも採用している透かしを胴部に配置。青い袖が特徴的で、新しさの中に懐かしさを感じるデザインとなっている。背番号フォントも独自のものを採用しており、オリジナリティを出す努力はなされている。ただ3年前のテンプレートを今採用するのは疑問。adidasも手抜き路線に走り出したのか。

アウェイは白地にホームと同一デザイン。東京もそうだったのだが黒の使い方のせいでカビているように見える。

また特筆すべき点としてadidasのロゴは中央に配置されている。2000年代後半から2010年代前半にかけて見られた配置だが、近年ではかなり珍しい。なお昨季とは異なり胸番号は廃止される。

 

清水エスパルス

前年度順位:12位 サプライヤー:PUMA 胸番号:あり 採点:4.5/3.0

ユニフォーム発表と同時に新エンブレムを発表。2020年はそのエンブレムを付けた最初のシーズンとなる。

ホームは伝統の地球儀が復活。配色はこれまで通り全身オレンジで、PUMAの最新テンプレートである肩ラインは紺色を採用した。清水のユニフォームのアイデンティティを尊重しつつ、現代のサッカーユニフォームのトレンドに合わせた美しいユニフォーム。地球儀の透かし具合は完璧という他なし。これでも5点をあげられなかったのは、一部のスポンサー掲示が白抜きなどで無いのと、番号フォントが微妙だったため。

アウェイは全身白にチームカラーのオレンジをアクセントに据えたデザイン。ホーム同様良いデザインではあるものの、ホームの使いまわしは評価できない。

エンブレムに関しても、これまでの形を大きく崩さず、かつ現代的なデザインに。伝統とトレンドが融合した理想的なデザインで、国内のみならず海外でもお手本にして欲しいものである。

 

名古屋グランパス

前年度順位:13位 サプライヤー:Mizuno 胸番号:なし 採点:4.0/3.0

シーズン途中に風間前監督を解任、Jで経験豊富なイタリア人監督のフィッカデンティが就任。昨季得点王のジョーも不振に陥り、2シーズン連続で残留争いに巻き込まれた。

ホームは赤地に黒袖。胸部にかけてグラデーションを配し、日の出を表現した。それ以外は袖部や首回りにオレンジのアクセントを配したのみで、Mizunoと契約して以来シンプル路線を継続している。下半身は2年ぶりに黒を採用し、クラブ史上最も黒の割合が高いユニフォームとなった。流石に昨季には及ばないものの、かなりの出来。

なお、6クラブが発表された地点で3クラブが胴部クラブカラー+袖部濃色という驚きのデザイン被り。さらにJ2に降格した松本山雅もこのデザイン。シンプル志向は褒められるし、偶然とは思うが、これはちょっと・・・。

 

浦和レッズ

前年度順位:14位 サプライヤーNIKE 胸番号:なし 採点:4.5/3.5/4.0

昨シーズンはACLで準優勝の成績をおさめるも、国内で大苦戦。移籍市場での存在感の乏しさやフロントの方針の不透明さで、来季に向けて不穏ばかりが漂うオフとなっている。

今シーズンはクラブ史上初めてアウェイユニフォームを先行して発表。海外では代表モデルを中心に行われているマーケティング手法である。で、当のデザインは前述の通り、鹿島および広島と同じ白×赤×白の配色となった。透かしもなくアクセントも最低限のシンプル重視のデザインとなった。浦和のアウェイは白×黒×白を伝統的なカラーリングとしてきたが、2013年以来にこの伝統を崩してきた(この時は全身クリームかかった白)。伝統を崩すという点はマイナスポイントだが、シャツのアクセントカラーやスポンサー掲示を赤に統一しているのが特徴であり、これは評価に値する。この配色にするのにあたって協力いただいたユニフォームスポンサーには感謝。なお鹿島や広島とは異なり、ソックスにラインが配されていないが、些細な違いなので採点対象外とする。

そしてホームは伝統の赤×白×黒を基調に、ロシアのゼニト・サンクトペテルブルクと同じデザインの透かしを採用。襟デザインに今シーズンのテンプレが使われているのはゼニトと異なるが、また使いまわしという結果に。とはいえダイヤモンドとの親和性は非常に高く、近年では一番カッコいいデザインといえる。

5年ぶりの投入となった3rdは黒×黒×赤に赤のアクセントを加えたデザイン。前回3rdを導入した2014年と同じく黒地のシャツとなったが、アクセントカラーはエンブレムを除き赤一色。圧倒的重厚感を醸している。ただ黒地に赤の背番号は見にくくないか?

 

サガン鳥栖

昨年度順位:15位 サプライヤー:不明

ユニフォームスポンサーの撤退危機もあり、開幕から1か月を切った今でも発表されていない。

※後日更新

 

湘南ベルマーレ

昨年度順位:16位  サプライヤー:PENALTY 胸番号:なし 採点:4.0/3.5

昨シーズンのルヴァン杯優勝から一転、パワハラ騒動や残留争いでネガティブな話題が目立った湘南。参入POで勝利し、辛うじてJ1に残留した。

ホームモデルは伝統の黄緑地に、青地の太陽をかたどったグラデーションを左胸部に据えた。非常に美しいデザイン。胸番号も廃止された。またGK1stではオレンジを採用し、より太陽を主張したデザインになった。GKモデルも計算に入れたデザインなのだろうかどうかは不明だが、FP用とGK用でそれぞれの顔を見せてくれる、凝ったデザインともいえる。

アウェイもまた面白いデザインに。白地にクラブカラーの黄緑と青のひし形グラデーションを左肩から胸部にかけて据えた。湘南の海を表現したのだろうか。こちらのGK用は青を採用し、空を表現した。

なお、JリーグではFP用とGK用で同一デザインを採用する傾向がある(adidasとPUMAを除く)。そのためかGKモデルはどうしても手抜きの印象が拭えないが、湘南のようにGKモデルでもしっかりと独自のコンセプトを主張できるのは強いといえる。

 

柏レイソル

昨年度順位:J2優勝  サプライヤー:YONEX 胸番号:あり 採点:5.0/4.5

まさかのJ2降格から1年、オルンガらの活躍でJ1の舞台に帰ってきたレイソル。最終節ではJ公式戦最多の1試合13得点をマークしたことでも話題となった。慣例として、デザインは昨シーズンと同一でサプライヤーの変更はない。

既に昨シーズンの記事のおまけとして本ユニフォームをレビューしているが、改めて紹介。2010年代初頭まで採用されていた黄×黒×黒の組み合わせを復活し、力強さを取り戻したデザインとなった。ユニフォームデザインとしては数世代前の印象もあるが、「黄色と黒」と強力なカラーリングを持つ柏、むしろこれが最適解。そう考えると2010年代半ばは何で全身黄色にしちゃったのかなあと思ったり。少なくともビジャレアルみたいなものは求めてない、あくまでドルトムントみたいなデザインが欲しいのである。番号フォントも極力シンプルなものを使用。胸番号こそ採用しているが、それで減点するのは勿体ないくらいの完成度。

アウェイも昨季から引き続き全身白に黒袖の組み合わせ。西野朗監督が指揮していた頃のデザインを彷彿とさせるカラーリング。ホームの使いまわしということで-0.5点減点しているが、それ以外は完璧。

 

横浜FC

昨年度順位:J2・2位 サプライヤー:Soccer Junky 胸番号:なし 採点:4.0/3.5

13年ぶりにJ1昇格を決めた横浜FC中村俊輔やキングカズ、大久保など大物ベテランが多数在籍していることで話題だが、若手の斉藤光毅にも目が離せない。

ホームは昨シーズンと同じく、クラブフラッグに由来する水色×白×紺の組み合わせを採用。そしてシャツのデザインはXのグラデーションを採用した。少し前のヴォルフスブルクを彷彿とさせるデザイン、それ以外の余計な飾りはなく、また両肩に配されているサプライヤーのロゴも水色と白のみで構成されるようになったため、非常にシンプルなデザインとなった。

アウェイも昨シーズンと同じく、白×紺×白。事実上の前身である横浜フリューゲルスのホームカラーでもあり、かつてはこっちがホームカラーであった。カラーリングとしては現状最適解。同一デザインではあるがXの透かしはホームより控えめ。

 

余談:今期J1非参入のメーカーについて

ATHLETA

ブラジル創業、現在は日本法人で展開されているブランド。J2以下で多くのクラブと契約を結んでいるが、J1では2016年にアビスパ福岡が着用していたのが最初で最後となっている。特定のテンプレートを採用しておらず、クラブの独自性が強いのが特徴。テンプレートの非採用、多くの中小クラブを手掛けているという点では海外におけるmacronに近い。

アンダーアーマー

1996年アメリカ創業(意外と新しい)。サッカーのみならず野球(巨人軍で有名)など幅広い競技で用品を提供している。2009年以来大宮のサプライヤーを担当しているが、大宮の参入PO敗退につきJ1復帰ならず。海外ではサウサンプトン(イングランド)やロコモティフ・モスクワ(ロシア)と契約しており、サウサンプトン所属の吉田麻也の存在もあり一定の知名度を持つ。

Hummel

デンマーク創業、シェブロンラインでおなじみのブランド。昨シーズン、長崎のサプライヤーを担当していたが、その長崎が来季よりUMBROと契約することが決まったため、J1はおろかJ2からも姿を消した。なお、横浜FCが前回J1に昇格したシーズンではここと契約を結んでいた。

KELME

スペイン創業。読みは「ケレメ*2」。動物の足跡を象ったロゴが特徴で、ラ・リーガを中心にユニフォームを供給している(レアルも90年代半ばまではここだった)。今季よりJ2に復帰したザスパクサツ群馬がサプライ契約を結び、Jリーグ初上陸を果たした。

 

これらのメーカーも個性的なデザインやテンプレートを持っているため、早期のJ1昇格ないし復帰を望みたい。

*1:神戸および名古屋は選手入場時に発表したため数時間早かった

*2:日本語版公式サイト参照。

【海外サッカー】フットボール・アソシエーションはイギリスの高野連だ【イングランド】

フットボール・アソシエーション、略称FA。イギリス南部・イングランドのサッカー協会であり、世界最古のサッカー協会でもあるこの団体。しかしFAを含めイングランドのサッカー関連団体(プレミアリーグ等)は明らかに時代遅れないし選手の健康を考えない異常な制度が現代でも残されたままである。今日はFAが関連する大会に蔓延る問題点をいくつか挙げていきたい。

 

FAカップの再試合、やめにしない?

世界最古のサッカーのカップ戦であるFAカップ。リーグ戦であるプレミアリーグとは異なり、一発勝負のトーナメントである本大会、先日その4回戦が各地で開催された。本大会13年ぶりの優勝を目指すリバプールは、3部相当のシュルズベリー・タウンとアウェイで対戦し、2-2で引き分けた。FAカップの規定につき、ホームのアンフィールド再試合をすることとなった。

海外サッカー、特にイングランドのサッカーを知らない人からすると、再試合というレギュレーションが謎に思えてくるかもしれない。しかしFAは世界最古のカップ戦としての伝統や下部リーグクラブの収益を確保する観点等から、2020年現在もこのルールを採用している。再試合自体はかつてUEFAチャンピオンズリーグなどでも採用されていたが、80年代までには廃止されている。

とはいえ、近年はUEFA主催大会が充実し、またイングランドにはJリーグルヴァンカップに相当する「リーグカップ」も開催されているために、年間60試合以上もこなすことも少なくなっている。「主力組」と「若手・控え組」の2チームを組むターンオーバー制を敷いて、主力選手を休ませようと各クラブは努力している。それによりFAカップは前述したリーグカップと共に若手選手の品評会としての性格が強くなっている。しかし一発勝負のトーナメント、若手にただプレッシャーを与えるだけではないだろうか?

FAカップの再試合ルールは時代遅れとしか思えない。「伝統」や「金儲け」といった短絡的かつ保守的な思考を捨て、「選手ファースト」へ舵を切るべきである。

 

過密日程にNO。年末年始はお休みにしよう

イングランドのクラブサッカーはとにかく過密日程。リーグ戦は38試合、2つあるカップ戦は最低2試合、そしてリーグ戦上位クラブに参加資格が得られるUEFA主催大会に出ると最低6試合。ビッグクラブは最低46試合をこなし、実際は50試合、60試合とかなりの試合をこなす。前述のようにターンオーバーを組むため実際の試合出場数はもっと減るが、サッカーにはナショナルチームによる代表戦も盛ん。これも年間10試合ほど組まれるため、トップ選手はターンオーバーで数試合回避しても50~60試合戦うことも。その過密日程ぶりに選手、指導者が精神的、肉体的に悲鳴を上げているのは一種の風物詩である。

その過密日程の極致に今立たされているのが、今シーズンのリバプール。クラブW杯で主力を投入するために、12月に行われたリーグ杯で23歳以下、普段リーグ戦でピッチに立つことはほとんどないセカンドチームだけで組ませるといった異常な状況が生まれる。当然試合は0-5で大敗、負けたチームへの怒りよりも、まずFAに怒りを向けた。

 

さらにイングランド特有*1の試合日程の組み方として、年末年始にも試合が組まれる所である。日本の天皇杯が元日に決勝を行う風物詩があるが、オフ期間が短くなることで批判の声も大きい。だがイングランドの場合は年末年始の9日間に4試合(うち1試合はFAカップ初戦)を詰め込んでおり、それをプレミアリーグに所属する全チームに強要している。仕事のない年末年始、観客は観戦する絶好の機会だが、選手は年末年始も休まず試合に出て、かつ短期間に何試合もこなす。気持ちのいいものではないと思う。

一応、選手の健康を守りましょうということで、2月上旬にプレミアリーグ史上初めてウィンターブレイクが設けられた。しかし前述のFA杯4回戦の再試合はそこで組まれるため、リバプールを含め引き分けてしまったクラブに休みはない。さらにウィンターブレイクが他国とは異なり年末年始でないというところも疑問。年末年始くらい、家族と一緒に過ごしてやれよとは思う。

あとはいちゃもん臭くなるけど、これ2019年で初めてやったのも疑問。いや、CLが巨大化した2000年代初頭からやれよ。20年近く選手が苦しみ続けていたんだぞ。遅すぎだろ。

 

試合が増えれば主催団体やクラブは儲かるし、選手もプロなので儲かる。だが選手の健康は疎かにされる。それを見ている側は別に傷つかない。だが本当にそれでいいのか?サッカーは身体接触のあるフルコンタクトスポーツ、常に危険が伴うし、何せ90分間走り続けなければならない。たくさん試合はあるのはいいかもしれないけど、悲鳴をあげながら戦う選手を見るのは「凄い」よりまず「辛そう」の一言。前述のFA杯再試合廃止もそうだが、プレミアリーグの日程や価値が低いリーグカップのあり方にメスを入れなければならない。

また、プレミアリーグの2大監督のユルゲン・クロップ(リヴァプール)とペップ・グアルディオラ(マンチェスター・シティ)は毎年のように過密日程を批判している。現場のトップを走る両者の声を、FAは聞き逃してはならない。

web.gekisaka.jp

www.footballchannel.jp

 

VAR、ようやく導入も5大リーグで最も遅い結果に

FAに蔓延る問題は日程面の問題ではない。それは新技術に対する消極的姿勢、近年ならビデオアシスタントレフェリー(VAR)を導入するタイミングの遅さである。

VARは悪質なファウルやオフサイドラインなど際どい判定を補助するために導入されたシステムである。詳細は下記リンクで確認してほしいのだが、これまで見逃されてきた「疑惑の判定」をできるだけ無くす革新的なシステムである。

www.jfa.jp

VARは機材や人材育成にかかる時間と費用が莫大なために、クラブサッカー界で支配力を持つ5大リーグでも導入タイミングにズレが出た。ブンデスリーガセリエAは2017-18シーズンより導入され、リーグアンリーガエスパニョーラは1年遅れた2018-19シーズンより導入された。しかしプレミアリーグは他の4大リーグが導入する中で唯一導入せず、その間多くの誤審案件に苦しめられた。そして2019-20シーズンより導入に舵を切ったのであった。もう導入されたからこれ以上言いたくはなかったけど、いくらでも金があるプレミアリーグの保守的判断により遅れてしまったのは許しがたい案件である。

もちろん、VARに対する問題点は多いのも事実であり、VARによる誤審も多い。またイングランドでは主審がモニタを見ずVARの見解のみを参考にするという、他国にはない、不確実な確認方法を取っている。しかしVARがあるのとないのでは大違い。問題点があるからといって即刻廃止!というのはあまりに短絡的である。審判の技術向上や基準の見直しでどうに出る問題ではないだろうか。

 

なお、新技術の導入が遅いとは書いたが、ゴールラインテクノロジー(ゴール判定補助システム、GLT)は世界最速の2013-14シーズンより導入している。こちらも大きな費用はかかるが、こちらはゴールしたか、しなかったかのデジタルの判定のみで決まるためVARほど問題にはなっていない。

 

最後に

過密な試合日程を強要し、選手の健康を阻害しているといえば日本の高校野球もそう*2。こちらは炎天下で行われる試合やエース投手の「酷投」など英サッカー界にはない問題点もあるが、これまで何度も述べた「過密日程」と、新しい技術と制度を拒み続ける「保守性」、そしてそれを改善する気のない「古い体質」は紛れもなく高野連と同じであろう。

*1:同じくイギリスのスコットランドも同様だが、サッカー先進国のリーグではイングランドのみということでこの表現を採用した

*2:年末年始に行われる高校サッカー選手権も中1~2日の試合が組まれるなど、サッカーでも過密日程の問題を抱えている

Jリーグのユニフォームについて思うこと。

2月21日にJリーグが開幕します。それに合わせて、各クラブは今シーズンのユニフォームを発表しています。1シーズン戦う「戦闘服」の発表は移籍情報と並ぶオフの楽しみ。開幕まであと1か月強ですが、すでに大半のクラブが発表を済ませております。

ユニフォームは、各Jクラブがその個性を表現する大きな要素。他国にない独特なデザインを持つものもあるが、一方でJリーグ特有の問題点を抱えている要素も様々。本記事では、そんなJリーグのユニフォームについて思ったことを3つほど上げていこうかと思います。

本来、本記事は今シーズンのJリーグユニフォームレビュー(執筆中、3月うp予定)のコラム欄に書く予定でしたが、文字数が予想以上に多くなってしまったため独立した記事としてうpすることにしました。

 

「胸番号なし」解禁から1年経って

まずは、ほぼ毎年のように話題に上げている胸番号について。2019年の規定改正に伴い、胸番号(前面番号や腹番号とも)のないユニフォームが認められたが、この胸番号の廃止や存続を巡って、各クラブのサポーターから様々な声が挙がっている。

肯定派は国外のリーグと同じような規定になり、「日本だけ」というもどかしさから脱却したのはもちろん、ユニフォーム前面の配置がスッキリしたという声も見られる。実際、胸番号の規定のせいで歪なデザインになった例が数度ある。特に限定モデルにみられ、長崎のタキシードユニや甲府のぶどうユニが記憶に新しい。通常よりも端に近い場所に配置しており、それがあきらかに障害になっていた。

このように、twitter等でも胸番号の自由化や応援するクラブに廃止されたことに対する肯定的な声も多い。しかし、海外サッカーを見ない層を中心に、胸番号の廃止に否定的な声もある。個人的には意外だと感じたが、廃止否定派はどうやら好きな選手の番号が前面に掲出されないことに不満を感じている模様。広島における胸番号復活は、おそらくそういった声もあってのものだと思う。また審判界隈では、ファウルを犯した選手を番号で呼ぶので、それが分かりにくくなったとの声もあった。

「世界に合わせた」や「デザインの自由を促進した」だけでなく、「25年続いた当たり前が急に無くなった」という状況を目の当たりにした、昨年のJユニフォーム界隈であった。

 

グラデーションや透かしの乱用に待った

最近、というよりは80年代末より、サッカーのユニフォームにクラブエンブレムやそれに準ずる意匠を配した透かしや、特徴的なグラデーションを多く使う傾向が表れている。特に90年代、日本でのJリーグ開幕初期はその全盛期で、今では考えられないほど派手なデザインが多く使われてきた。透かしデザインはその後廃れるも、最近になり復活の兆しが出ている。リバイバル路線で透かしを採用するといったケースも多い。

Jリーグでは開幕当時がちょうど派手なデザインが猛威を振るっていた時代であるため、そういったデザインがサッカーのユニフォームとしてふさわしいという見方もある。ただ、最近は地域の名産品や地形などの、特定のコンセプトを主張するためにデザインを犠牲にするユニフォームが多く見られる。J3やJ2に多く見られるならまだしも、注目度の高いJ1の中堅以上のクラブでもそれが平気で見られるのはどうかしていると思う。

地域密着を掲げているJリーグにおいて地域愛を語ることは間違っていない。だがその伝え方が下手なクラブがあるのも事実。日本代表もそう。コンセプトの主張とデザイン性の均衡を保って初めて名ユニフォームとなる。

 

欧州で広がる「背番号フォント」統一への動き。Jはこの流れに乗るべきか?

Jリーグで背番号のフォントはメーカーの汎用デザインやクラブが独自にデザインしたものを使用しており、それが必然的にクラブの「個性」となって表れる。特に背番号フォントにこだわりを持つクラブにジェフユナイテッド千葉があり、丸みを帯びた可愛らしいデザインが特徴である。実はこのフォントは1993年から1度も変更していない。クラブロゴやマスコットに配されている番号もこのフォントであるなど、一種のブランドとして確立している。コンサドーレも2011年以降はフォントを固定しており、この背番号フォント=コンサという図式を確立しつつある。

しかし欧州ではこのフォントをリーグ単位で統一しているリーグが多い。この流れを作ったプレミアリーグは1996年より導入しており、これを10年単位で更新している。現在のデザインは2017-18から採用されている「3代目」である。またフランスのリーグ・アンも2000年代初頭から導入しており、スペインのラ・リーガも2017-18シーズンより導入したことで話題となった。背番号フォントの統一はリーグのブランディング戦略や視認性の向上*1を目的として導入されることが多い。

ただ、導入しないという選択を採っているリーグもある。「5大リーグ」ならセリエAブンデスリーガが現在も独自のフォントを認めている。インテルのようにユニフォームデザインに合わせたフォント*2や、ユヴェントスのようなクラブのブランド戦略と連動したフォントなど、クラブの個性が良く出ている。またバイエルンも前述のジェフ千葉のように長年同じフォントを使い続けており、クラブの個性として受け止めることも可能である。その他、UEFA主催大会では国内用フォントの使用を義務付けていないため、プレミア各クラブやレアル、PSGなどはUEFA主催大会専用のフォントを導入している。

Jリーグでは特に統一の動きは出ていないが、もし統一されたらどうなるか。クラブや統一デザインによって温度差は出るものの、反発は必至であろう。ジェフなら横断幕で猛抗議する光景が容易に想像できる。だがここは日本。ブランディング戦略など、特定の目的を達成するために犠牲を厭わない選択が取られても正直おかしくない。リーグとしての価値を示すことはできても、チームとしての個性は殺しかねないフォント統一。少なくとも、Jリーグでの導入は反対である。

 

 

過去にも様々な問題を提起しています

過去に書いたレビュー記事でもユニフォームに関する問題点を挙げていますので、よければこちらもお読みいただければ嬉しいです。

akairomosaic.hateblo.jp

akairomosaic.hateblo.jp

akairomosaic.hateblo.jp

 

*1:2018-19のアスレティック・ビルバオのように、赤地に黒の番号を採用してしまったために読みにくくなったケースもあり、必ずしもそうではない場合もある

*2:さらに今年はホームと3rdで異なるデザインを採用