あかいろモザイク

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海外サッカーの「表記ゆれ」を考える。

海外サッカーのクラブや選手は日本語では表現しにくい名前も多く、各ニュースサイトによって異なった表記(表記ゆれ)が起こっている。二番煎じかもしれないが、本記事ではそれらの表記ゆれをまとめてみた。

※本記事は随時更新します。

 

クラブチーム

例1:Juventus(イタリア)

英語圏、イタリア語圏などのクラブは 「v」を「ヴ+捨て仮名」と読むか「バ行」と読むかで大きく分かれる。これは日本語は本来「v」に相当する子音を持っていなかったために起こったものであり、「ヴ」の文字も外来語を日本語で表すために作られたものである。またひらがなの「ゔ」は依然、環境依存文字レベルに留まっており、全てのデバイスで表示できるわけではないのが現状。

国名の「スロバキア」「スロベニア」も、発音上は「スロヴァキア」「スロヴェニア」の方が近い。但し外務省のHPでは前者が用いられている。

代表的な例にイタリアの超名門Juventusがある。日本語での表示は「ユヴェントス」または「ユベントス」で分かれ、略称のJuveも「ユーヴェ」と「ユーベ」で分かれる。発音上は「ユヴェントス」の方が近く、日本語公式twitterでもこちらが採用されているため「ユーヴェ」の方がより正しい表現といえる。イングランドのLiverpool、Evertonも同様。ただしLiverpoolのサポーターズクラブ日本支部は「リバプール」で統一している。

ただしスペイン語圏・ポルトガル語圏の場合、「v」は「b」と同じバ行音の発音をするため、Valenciaに対しての「ヴァレンシア」や、Villarrealに対しての「ヴィジャレアル」という表記は誤りである。

 

例2:Club Brugge(ベルギー)

ベルギーのクラブでは、言語によって地域圏が設定されている都合により、フランス語読みとオランダ語読みの2つが存在する。

当クラブの読みは「クラブ・ブルッヘ」または「クラブ・ブリュージュ」。前者がオランダ語読みで、後者がフランス語読み。なお当クラブはオランダ語圏に位置しているため、現地では前者で読まれる。

 

例3:Liver Plate(アルゼンチン)

アルゼンチンの超名門、Liver Plate。白地に赤襷のユニフォームで有名で、2015年にはCWCで来日した。日本では「リーベル・プレート」、略称として「リーベル」が用いられているが、CWCを放映した日テレ等で「リバープレート」という表記も見られる。

スペイン語圏でLiverは「リーベル」と読むため、現地では「リーベル・プレート」と読むのが正解。ウルグアイにあるLiverpoolも「リーベルプール」と読むのが正しい。

これに対し、Wikipediaや「Qoly」では日本のメディアが推す「リバー」読みを非難しており、本来の「リーベル」読みを推進している。

https://qoly.jp/2015/12/15/river-plate-name

 

選手名

日本語の表記ゆれが目立つサッカー選手はフランス語圏、アフリカ系の選手に多い傾向がある。英語圏ではクラブ名同様、「v」の扱いで表記ゆれが生じている。

例1:「Kylian Mbappé Lottin」

16‐17シーズンにモナコで大ブレイクし、今シーズンよりPSGでプレーしているMbappé選手。彼の日本語における表記ゆれが非常に多いのは有名。

以下、媒体ごとのMbappéの日本語表記をまとめてみた。「Googleヒット数」は2018年4月18日現在のもの。

Mbappé
日本語表記 使用している媒体 Googleヒット数 備考
 ムバッペ  ゲキサカ*1、Goal.com*2ウイイレ*3サッカーキング*4  189,000  
 エムバペ  サッカーダイジェスト*5Wikipedia*6  13,200  
 ムバペ  サッカーキング*7  6,740  
 エンバッペ  Qoly*8  5,490  
 ンバッペ  フットボールチャンネル*9  1,290  

「ムバッペ」が圧倒的に多い。エムバペ勢力も強く、twitterではエムバペの表記もちらほら見られる。ただし現地の発音では「エンバッペ」が一番正しいとされている。

その他、アフリカ系の語尾に付く「N」は「ン」「ヌ」「エン」など数多し。チェルシー所属のカンテもその代表例。 ちなみに元ガンバ大阪エムボマのスペルは「M'BOMA」であるが、これはフランス時代のスペルミスから発生したものであり、本来は「N’BOMA」でありンボマと読む。

 

例2:「Dimitri Payet」

EURO2016で大ブレイクし、現在はマルセイユでキャプテンを務めているPayet選手。彼も表記ゆれが非常に多い。

以下、媒体ごとのPayetの日本語表記をまとめてみた。「Googleヒット数」は2018年4月18日現在のもの。

Payet
日本語表記 使用している媒体 Googleヒット数 備考
 パイエ  フットボールチャンネル*10サッカーダイジェスト*11  30,000  
 パイェ  ゲキサカ*12サッカーキング*13、Goal.com*14  18,400  
 パイェット  Qoly*15ウイイレ*16  14,700  
 ペイェ  Wikipedia*17サッカーキング*18  3,610  

フランス語ではc,r,f,lを除く語尾の子音は発音しない(例:ジルー、Giroud)ので、日本では語尾のトは省くことが多い。ただ日本でも捨て仮名の表記が分かれており、パイエとパイェの両者が優勢という形になっている。

しかし現地では、語尾のTも発音する「パイェット」が正しい模様。特にQolyは選手名の読みに対し、URLにも説明を入れるなど並々ならぬこだわりをもっている。

 

例3:Michy Batshuayi

今冬の移籍市場でチェルシーからドルトムントに移籍したバチュアイ。ベルギー人である彼はかつて「ウイイレ」等で全く違った表記が成されていた。

一般的な表記:「ミヒー(ミシー)・バチュアイ」

ウイイレ(新):「ミシ バチュアイ」

イクラ(旧):「ミシ バツフアイー」

バツフアイーはおそらくオランダ語表記かと思われる。詳細は後日更新します。

 

日本語でこう表記しろ、という規定がないため各媒体で表記は異なっており、正確な発音に従っていないサイトが大多数を占めているというのが現実である。中にはサッカーキングなど複数の表記が見られるサイトも存在する。

ウイイレのソースは公式ではなくファン制作のデータサイトだが、サイト内の表記はゲーム中のものに準拠している。

 

本記事はあくまで趣味で集めているものです。ここで挙げているGoogleヒット数は時間により多少変動します。それ以外での間違いがありましたらコメントでお願いします。

*1:キリアン・ムバッペ | ゲキサカ

*2:キリアン ムバッペ ニュース, 1 /5 ページ目 | Goal.com

*3:キリアン ムバッペ ロタンの能力|ウイニングイレブン2018攻略鬼

*4:キリアン・ムバッペ | サッカーキング

*5:パリSGの至宝エムバペが怒り心頭に反論!「仲間に頭突きするヤツに言われたくないな」 | サッカーダイジェストWeb

*6:キリアン・エムバペ - Wikipedia

*7:仏代表FWムバペ、PSGへの移籍を決めた理由は“あの選手”の存在? | サッカーキング

*8:https://qoly.jp/2018/04/15/player-who-play-both-monaco-and-psg-iks-1

*9:名前が「ン」で始まるサッカー選手。日本語では表記困難! モナコの超新星ンバッペ含む11人【編集部フォーカス】 | フットボールチャンネル

*10:ディミトリ・パイエ | フットボールチャンネル

*11:【プレミア現地コラム】ウェストハムを変えた「ジダン以上」のパイエ | サッカーダイジェストWeb

*12:ディミトリ・パイェ | ゲキサカ

*13:ディミトリ・パイェ | サッカーキング

*14:なぜパイェはマルセイユに戻りたかったのか?ウェスト・ハムでの不満と古巣への愛/コラム | Goal.com

*15:https://qoly.jp/2016/06/25/dimitri-payet-or-di-mi-tree-pie-ette

*16:ディミトリ パイェットの能力|ウイニングイレブン2018攻略鬼

*17:ディミトリ・ペイェ - Wikipedia

*18:ペイェ | サッカーキング