あかいろモザイク

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劇伴で選ぶTVアニメ7選

アニメの構成要素の1つ、劇伴(BGM)。今日は、これまで私が見てきた300超の作品の中から、特に劇伴の質が高かった7作品を選出していきたい。劇伴ということで、作品紹介の際は音響監督と音楽(作曲者)も挙げていきます。選定ルールは以下の通り。

  1. 記事名の通りTVアニメのみを選定。ただし、選考基準にTVアニメの劇場版は含めるものとする。
  2. 順位は付けない。

それでは始めていきます。順番は特に意味なくバラバラです。動画は無断転載のため削除されている場合があります(僕がうpしたものではありません)。

 

目次

 

 

灼熱の卓球娘

放送時期:2016年秋期

音響監督:郷文裕貴

音楽:広川恵一(MONACA)・高橋邦幸(MONACA)・田中秀和(MONACA)・瀬尾祥太郎(MONACA)*1

ゆゆ式」「メイドインアビス」のキネマシトラス制作の卓球アニメ。先日、最終巻にあたる原作第7巻が発売した。

日常系の劇伴は並の出来だが、本作の真髄は試合中の劇伴にある。クラブミュージック調のハイテンポかつスタイリッシュな曲が揃っており、高速でピンポン玉を打ち合う卓球との親和性が非常に高い。そんな中でもエネルギッシュさを前面にを描いたものから静けさから漂う静かな情熱まで、各曲で色々な顔をもつ。

放送当時はその質の高さから、サントラ発売を熱望する声も相次いだ。しかし放送当時はサントラの発売予定がなく、円盤3巻の特典における試合曲のみをまとめたサントラが初出となった。放送から半年後にキャラソンおよびサントラをまとめたCDが発売されている。

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その中でも特にオススメしたいのがこの「Smile@wind」という曲。圧倒的爽快感。 

 

 

干物妹!うまるちゃん

放送時期:2015年夏期(第1期)、2017年秋期(第2期)

音響監督:えびなやすのり

音楽:三澤康広

続いては「うまるちゃん」。僕が深夜アニメを見始めるきっかけとなった思い出深い一作ではあるが、劇伴の質も高い。曲調としては日常系特有の柔らかなものからギャグアニメとしての刺激抜群なものまで様々。特に本作の劇伴は木琴やリコーダーの使い方が味わい深い。

作曲を担当した三澤康広は他にも「ゆるゆり」や「うちのメイドがウザすぎる!」などギャグを主軸とした作品を中心に担当しており、ギャグアニメに求められる爆発力の出し方などにおいて優れていると感じている。前述に上げた作品も5選に選出する予定ではあったが、同一の作曲者ばかり選ぶのは不公平ということで一番それが光っていたであろう「うまるちゃん」を選出した。それが故に実況中でそれっぽいBGMが流れる度にうまるちゃんかな?と感じてしまうw

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「うまるの宴」は本作を象徴する劇伴。僕も大好きです。

 

ひだまりスケッチ

放送時期:2007年冬期(第1期)、2008年夏期(第2期)、2010年冬期(第3期)、2012年秋期(第4期)、2013年秋期(沙英ヒロ卒業編)

音響監督:亀山俊樹

音楽:菊谷知樹

続いては「ひだまり」。まんがタイムきらら初のアニメ化作品であり、同誌原作作品で最長となる第4期まで制作されたきららアニメのレジェンド的存在。

アニメはシャフト制作、新房昭之監督ということで「シャフ度」をはじめ独特な演出で攻め立てているが、劇伴もその雰囲気を壊さないどころかより効果的な曲調となっている。

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動画は次回予告などで使用されている「しんみり」の10時間耐久。名曲。

 

結城友奈は勇者である

放送時期:2014年秋期(第1期)、2017年秋期(第2期、「鷲尾須美」は同年春に先行上映) 

音響監督:飯田亜樹

音楽:岡部啓一MONACA

続いては今秋で放送5周年を迎える「ゆゆゆ」を選出。

本作は残酷なシーンを交えることで日常の尊さを表現した「新日常系」を定義した*2ことで有名な作品で、劇伴も日常系と戦闘系、そして叙情系のギャップが激しい。しかしそれらのジャンルを組み合わせることで、本作の良さを最大限に引き出しているのである。

その中でも、本作の真髄ともいえる戦闘系にスポットライトを当てていきたい。本作は魔法少女モノないし変身少女モノの中でも「和」を主軸に据えた展開となっていおり、戦闘曲もそれに準じたものを多く取り揃えている。それらの曲たちが戦闘シーンの幻想性ないし神秘性を高めている。

また2期1~6話で放送された「鷲尾須美の章」では、物語後半の(1期以上に)残酷な展開を予感させるかのように、戦闘BGMでも哀愁を漂わせる曲が多い。

 個人的に特に好きな曲を、1期から3曲、「鷲尾須美の章」から1曲選定したい。

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画像から察するように友奈の2回目変身時に使用されている(初回はやや特殊な変身となっており、下の曲が使われている)。

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個人的に一番好きな曲。11話の夏凜の4連続満開によるバーテックス撃破シーンは本作屈指の盛り上がり所。

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神秘性を引き出すためにコーラスを多く使っている本作だが、そのコーラスで評するのであればこの曲を一番に挙げたい。神々しすぎて何度も再生してしまう。

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最後の1曲は鷲尾須美の章のメイン戦闘曲ともいえるこちらを。前述の通り、哀愁漂いながらも戦闘曲ということで興奮を引き立たせる曲調となっている。

 

RELEASE THE SPYCE

放送時期:2018年秋期

音響監督:藤田亜紀子

音楽:佐高陵平

続いては昨秋に放送されたオリジナルアニメ「リリスパ」を選出。

こちらも前述の「卓球娘」同様、アクションシーンにおいてクラブミュージック調の劇伴を多く揃えているが特徴。前述の「ゆゆゆ」と同じく和風アクションに分類することができる*3が、劇伴に和のカラーはなくひたすらスタイリッシュさを追求したものとなっている。それでもなおTVアニメの劇伴としては一歩抜け出したクオリティで、昨年のTV作品では最も劇伴が印象深かった作品だと感じている。

作曲を担当した佐高陵平は作曲家の他、DJとしても活動している。

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ガールズ&パンツァー

放送時期:2012年秋期(TVシリーズ(制作スケジュールの遅れから最終話の放送は2013年3月))、2015年(劇場版)、2017年~(最終章)

音響監督:岩波美和

音楽:浜口史郎

続いては「ガルパン」選出。現在展開中の最終章についても併記しているが、今回の選考対象からは外している。ガルパンはオリジナルの劇伴と各校のテーマソングとして使用されている既存曲に分かれるため、本記事ではそれぞれについて評していく。

まずはオリジナル曲について。こちらはメインテーマともいえる「戦車道行進曲!パンツァーファー!」の印象が強烈。古さと新しさを兼ねそなえた勇ましい曲調で、本曲から派生した曲も多い。主軸となる曲を1曲据えて、そこから派生していく形式はアニメよりもゲームでよく見られる手法(スーパーマリオワールド等)。手抜きとの批判もあるそうだが、個人的には好きな手法である。

次に既存曲(既存の軍歌)について。大洗女子学園を除く各校では実在する各国との関係を深めており、各校のテーマ曲もそれに準じたものとなっている。ガルパンの雰囲気を壊さず、かつオリジナルを尊重する姿勢は評価したい。

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戦車行進曲はTV版と劇場版で微妙に異なるが、個人的には劇場版の方が好き。

 

ARIA

放送時期:2005年秋期(第1期)、2006年春期~夏期(第2期)、2008年冬期(第3期)、2015年(OVA)

音響監督:佐藤順一

音楽:Choro Club feat. Senoo、河井英里(歌詞付き劇伴の作詞を担当)

最後は10年以上前に放送されていた伝説のアニメ「ARIA」を選出。最近アニメを見始めた方などで知らない方も多いが、原作者の天野こずえは現在「あまんちゅ!」を連載しておりこちらも2期までアニメ化されている。

イタリアの観光都ヴェネツィアをベースにした架空の都市が舞台になっている本作、その雰囲気を最大限に生かすべくピアノや弦楽器をメインに据えた劇伴が多い。基本的にいずれにおいてもアニメBGMとは思えぬクオリティになっており、また作風から落ち着いた曲調が多いため、癒し効果も高い。

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最後に

アニメを構成する要素の中でもあまり目立つことのない劇伴だが、作品によっては面白さを引き出す起爆剤として機能したり、劇伴単体でも十分聞いていられるものもある。アニメを見る際には、そういった分野にも耳を通してみると良いだろう。

*1:円盤3巻特典のサントラの表記に準拠した

*2:新日常系の作風を持った作品自体は本作以前からある。

*3:脚本のタカヒロ氏をはじめ「ゆゆゆ」スタッフが一部在籍していることもあり、作風もそれに近い。