あかいろモザイク

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【インテル】差別案件に対する現地インテリスタの主張が理解できない件

恐らくこのブログでは初めてになるであろうインテル関係の記事。本当はシーズン展望とかやりたかったけど、応援し始めて日が経っていないからうpするのを見送っていた。

ただ今回、インテルセリエA、そして欧州サッカー界に蔓延る人種差別問題について、どうしても見過ごすことができない出来事があったのでこの記事を書いた。

 

差別案件までのいきさつ

まずはこの記事を書くきっかけとなった事件について。それが起こったのは先週のセリエA第2節、カリアリインテルの試合で起こった。

今回その被害を受けたロメル・ルカクは、マンチェスター・ユナイテッドで点取り屋として活躍したのち、再建中のインテルに移籍した。新監督のコンテは、ルカクに得点源としての役割を託したのであった。なお、彼はW杯日本戦でも先発している。

戦力から見ればインテル優位だが、カリアリのホームの雰囲気もあり無得点に終わる。試合は中盤に入り、27分にルカクと2トップを組んだラウタロ・マルティネスが先制弾を挙げる。しかし後半開始直後の50分にカリアリジョアン・ペドロが同点弾を挙げ試合が降り出しに戻る。

追いつきたいインテルは72分にPKを獲得、キッカーは開幕戦に続いて2戦連続弾を狙うルカク。この際、ゴール裏にいたカリアリのサポーターが煽るようなチャントを発した。サッカーのPKシーンで、被PK側のサポーターが挑発やブーイングをするのは普通のことではあるが、カリアリサポーターはルカクに対してモンキーチャント(猿の鳴き声をまねた応援歌)を歌った。

なお、PKは成功し勝ち越し。試合はこのまま終了し、インテルは連勝を飾っている。

 

現地インテリスタ団体が驚愕の発言

試合後、日本を含む世界各地のメディアはカリアリサポーターのモンキーチャントを非難。ルカク本人も人種差別に対し抗議する旨の発言をしており、人種差別に対して抗議する姿勢は各所で一貫されている・・・はずだった。

ところが、現地のインテリスタ(インテルファン)の団体が、差別はイタリア国内では普通に起こりうることである旨の発言をした。つまり、人種差別は特に排除しなくても良い、とのことである。

 

また、このインテリスタの団体は過去にも同様の発言をしている。昨シーズンのナポリ戦で、インテル側のゴール裏でナポリDFのクリバリに人種差別的なチャントが歌われたが、これに対しても差別を正当化する旨の発言をし、物議を醸している。

なお、この試合の出来事により、インテル国内公式戦2試合の無観客試合の処分を受けている。現地インテリスタの主張が的外れであることは明らかであり、加えて彼らの思想が応援するクラブに損害を与えている*1

 

世界各地で止まらない差別の流れ

一部サッカーファンの間で、セリエAは人種差別が蔓延っているから遅れているとか頓珍漢な主張が見られるが、イタリア国外でも起こっている。

特にプレミアも見ている私からすれば、マンチェスター・ユナイテッドで相次いで起こっている差別案件に対し憤りを感じている。ユナイテッドでの差別案件では2試合連続で異なる選手(ポグバとラッシュフォード)がPKに失敗し、その2選手がたまたま有色人種だっただけで人種差別の被害にあっている。

当該2試合はハイライトでしか見ていない私ではあるが、PKのシーンだけが決定機ではなかったし、その偶然に当てつけるのはあまりにも横暴といえる。両者のチームへの貢献度は相当なものであり、そしてライバルのリバプールファンである私からでも両選手は素晴らしい選手だと感じているだけに今回の件は許しがたいと感じている。

 

人種差別、ダメ。ゼッタイ。

ここまでは社会的な潮流やリーグ運営団体で敷いている規定・制裁に沿って批判をしてきたが、それ以前に人種差別を行うことは許しがたい案件である。

Jリーグには多くの外国人選手が所属しており、彼らは日本とは違う特徴、民族、肌を持っている。SNS上で、対戦相手の外国人選手に得点を決められても、クラブおよび本人のアカウントへのリプライをするしないにも関わらず、差別的に批判してはならないと思う。生まれながらにして持つものに付け込んだ批判は、最大に卑怯な行為であることを肝に銘じてほしい。

逆に、日本人が海外でプレーして差別されたというケースも多々ある。これは日本人を含むアジア人も有色人種として、いわゆる白色人種と比べ低い扱いを受けてきた歴史がある。私たちの民族、国民が不当な形で蔑まれているということを考えれば、答えは自然と出てくるはずである。

今回の加害者であったカリアリサポーターは、人種差別という行為を行った訳ではあるが、当のカリアリにも有色人種の選手が所属している。もし自チームの選手がそのチャントを聞いて傷ついたなら・・・いやそれを関係なしに、あり得ない話である。

そして、現地インテリスタ(の多く)は、サポーターという立場にありながら、人種的思想を優先するが故にサポートを捨てているという致命的な問題を抱えている。彼らは、もはやサポーターですらない

 

参考文献

www.footballista.jp

当該記事の作成の参考にさせていただいた。

 

news.livedoor.com

日本人選手による差別案件の一例。人種ではないが、川島永嗣など社会的な出来事に絡めた差別案件も多い。

 

【9/13追記】

選手名は伏せますが、ある日本人選手で差別案件が起こってしまいました。差別発言をしたアカウントはすでに凍結ないし削除されているようですが、それが冗談であっても許されるものではないです。以前より悪い冗談ないし煽り発言が多いアカウントだったようですが、それを容姿や身体的特徴、家族などに対してやるのはNG。

*1:セリエAに限らず、スポーツの無観客試合はチケット収入が入らない。チケット収入を収入源とする多くのプロスポーツ無観客試合の処分を受けるのは致命的であり、数ある制裁としても重い部類に入る。国内の例では2014年の浦和レッズがある。