あかいろモザイク

アニメ、サッカー、ゲームを語るブログ。

【再投稿&追記】J1の優勝チームの獲得勝点を考える【2019最新版】

本記事は、2017年2月に旧ブログでうpした記事の再掲載および2017~19年の優勝チームも取り扱った最新版です。オリジナル版から文章も一部改変しております。

 

今日はJ1の優勝チームがそのシーズンでどれほど強かったかを示すべく、優勝チームの獲得勝点を表にしてみました。

年度 年間優勝チーム 勝点 1試合当り 試合数 レギュレーション・勝点制度・備考
1995 横浜マリノス 98 1.88 52

2ステージ制(H&A4回戦制)

全条件の勝利3点、PK敗戦1点、敗戦0点(~96)

1996 鹿島アントラーズ 66  2.2 30 1ステージ制
1997 ジュビロ磐田 66 2.06 32

2ステージ制(H&A2回戦制、~04)

90分勝利3点、延長勝利2点、PK勝利1点、敗戦0点(~98)

1998 鹿島アントラーズ 74 2.18 34

年間優勝を逃した磐田は34試合制の勝点記録(78)樹立

鹿島も年間勝点記録樹立(Vゴール制の存在から05年以降との単純比較はできない)

1999 ジュビロ磐田 49 1.63 30

PK戦廃止、延長戦終了後引分

90分勝利3点、延長勝利2点、引分1点、敗戦0点

2000 鹿島アントラーズ 55 1.83 30 国内3冠
2001 鹿島アントラーズ 54 1.8 30  
2002 ジュビロ磐田 71 2.36 30  
2003 横浜F・マリノス 58  1.93 30

J1延長戦廃止、90分決着

勝利3点、引分1点、敗戦0点

2004 横浜F・マリノス 59 1.96 30  
2005 ガンバ大阪 60 1.76 34 1ステージ制(~14)
2006 浦和レッズ 72 2.11 34  
2007 鹿島アントラーズ 72 2.11 34  
2008 鹿島アントラーズ 63 1.85 34  
2009 鹿島アントラーズ 66 1.94 34  
2010 名古屋グランパス 72 2.11 34  
2011 柏レイソル 72 2.11 34

昇格即優勝

2位名古屋も勝点71、3位G大阪も勝点70

2012 サンフレッチェ広島 64 1.88 34  
2013 サンフレッチェ広島 63 1.85 34  
2014 ガンバ大阪 63 1.85 34 昇格即優勝、国内3冠
2015 サンフレッチェ広島 74 2.18 34

2ステージ制(~16)

05年以降の34試合制の勝点記録(74)樹立

2016 鹿島アントラーズ 59 1.73 34 年間優勝を逃した浦和は05年以降の勝点タイ記録(74)樹立
2017 川崎フロンターレ 72 2.11 34

1ステージ制

2位鹿島とは勝点同一で、得失点差で優勝決定

2018 川崎フロンターレ 69 2.03 34 2試合残しての優勝決定は1ステージ制最速記録
2019 横浜F・マリノス 70 2.06 34  

【注1】1試合当たり勝点の赤文字は最高記録、青文字は最低記録。30試合制、34試合制それぞれの最高・最低記録を記した。

【注2】勝点制でなく勝利数制だった1993年、1994年は掲載せず。

 

まずは獲得勝点。1ディビジョン時代と2004~2005年の間で試合数が変わっているため単純比較はできないが、95年の横浜Mが最も勝点を稼いでいる。ただしチャンピオンシップで敗れたヴェルディ川崎も勝点108を稼いでおり、これが現在のJ1年間勝点の最多獲得記録となっている。ただ、95年は52試合制にしたが故にナビスコカップ(現ルヴァンカップ)の開催を中止しており、また現行のレギュレーションでは34試合×勝点3=102であるため、この記録を更新することは不可能となっている。

30試合制では2002年の磐田、34試合制では1998年の鹿島および2015年の広島が最多勝点記録を樹立している。特に30試合制記録の2002年の磐田では、史上初の両ステージ完全優勝を果たしている。90分引き分け制が導入されてからは2015年の広島は"一番強かった"ことになる。ただ翌年の成績やACLの成績を考慮すると決して最強とは言えないのだが・・・

「勝点70越え」は8例。34試合制は6例、30試合制は1例(前述の2002年の磐田のみ)、52試合制は1例(1995年の横浜M)。勝点70への到達は現行の勝点制度で23勝1分で到達する。個人的には、優勝チームは勝点70を越えて欲しいと思っている。もっと欲を言えば勝点80(26勝2分以上)を目指してほしい。

 

続いては1試合当たりの獲得勝点。前述でも挙げた2002年の磐田(2.36)が同記録の歴代最高記録を樹立している。34試合制に換算すると勝点80、驚異的な数字である(ただし延長Vゴール制がまだ存在したため、現在の制度で換算すると71)。当時のジュビロの黄金時代ぶりがよく分かる。34試合制に限れば2015年の広島(2.18)が最高記録を挙げている。一方の最低記録は、30試合制が1999年の磐田(1.63)、34試合制では2016年の鹿島(1.73)が記録している。

本記事の表では記載していないが、2ステージ制で年間勝ち点1位チームが優勝したケースは2002年の磐田、2003年の横浜FM、2015年の広島の3例のみである。それ以外は全て年間勝ち点2位以下で年間優勝しており、2ステージ制の不合理さが改めて表面化されている(1999年の清水、2016年の浦和はもはや論外レベル)。2017年からは1ステージ制に戻ったため、このようなケースはしばらく起こらなくなる。いや、永遠に復活しないでくれ。

 

今回の追記項目である2017~2019シーズンにも目を向けてみよう。

2017年は鹿島との熾烈な優勝争いの末に川崎が優勝、このときの勝点は72だった。この時の平均獲得勝点は2.11と歴代でも高水準。優勝を逃した鹿島も同値で、前述のように得失点差(川崎+39、鹿島+22)で優勝が決定した。ただ勝つだけではなく、多く点を取って勝つ攻撃サッカーが優勝を手繰り寄せたといっても過言ではない。

2018年は川崎が連覇。中盤までの広島、FC東京の2強体制に割って入り、終わってみれば2試合残してのぶっちぎりで優勝したシーズンではあるが、それに反し勝点は70をわずかに超えなかった。これは優勝した川崎も中盤までは上記2チームと勝点がやや離されていたことと、優勝したのにもかかわず7敗も喫しているのが大きいであろう。

2019年は横浜FMが15年ぶりに優勝。昨年の川崎よりも1敗多い8敗で終えたものの、引分数が4に留まり、そして最終節・FC東京との優勝決定戦で勝点70に到達。なお最下位で降格した磐田は勝点31でシーズンを終えており、最下位における勝点記録を更新している。戦国Jリーグを象徴するデータであろう。

以上の3シーズンは、勝点は70前後を推移し、平均勝点はいずれも2を超えるという結果となった。平均勝点2に到達するのが、優勝争いのボーターといえるだろうか。

 

「優勝したクラブ名」だけでなく、「優勝したチームが獲得した勝点」にも目を向けてはどうだろうか。Jリーグがアジア・世界の舞台で戦うためにも、"優勝"だけで満足するだけでなく、勝点を稼ぎまくりぶっちぎってなお優勝するのが一番の理想ではないだろうか。現在はDAZNマネーが浸透しつつあり、賞金制度の改定で以前より大きな格差も生まれているJリーグ。社会情勢のために不透明性が強まってはいるが、私は真の「ビッグクラブ」が、Jリーグに生まれてくれることを願っている。

 

おまけ:もしJリーグが1995年から1ステージ制・34試合制で行っていたならば?

読みたい人だけクリック。なお1ステージ制34試合で行われている2017~19のデータは下表に含めていません。↓

 (注)「年間勝ち点1位=優勝チーム」のため実際の優勝チームと異なる場合がある。チーム数は考慮しない。1試合当たりの獲得勝点を逆算しただけ。

年度 年間優勝チーム 勝点 1試合当り 試合数 レギュレーション・備考
1995 ヴェルディ川崎 70 2.06 34

(史実では横浜M

1996 鹿島アントラーズ 74 2.17 34  
1997 鹿島アントラーズ 71 2.08 34

鹿島が2ステージ制で年間勝点1位になった唯一のケース

(史実では磐田)

1998 ジュビロ磐田 78 2.29 34

Jリーグにおける年間勝点記録

(史実では鹿島)

1999 清水エスパルス 73 2.15 34

清水が年間勝ち点1位になった唯一のケース

(史実では磐田)

2000 柏レイソル 65 1.91 34

当時のレギュレーションの為チャンピオンシップ不出場

(史実では鹿島)

2001 ジュビロ磐田 80 2.35 34 (史実では鹿島)
2002 ジュビロ磐田 80  2.35 34 延長Vゴール制廃止
2003 横浜F・マリノス 65 1.91 34

 

2004 浦和レッズ 70 2.06 34 (史実では横浜FM
2005 ガンバ大阪 60 1.76 34 史実も1ステージ制(~14)
2006 浦和レッズ 72 2.11 34  
2007 鹿島アントラーズ 72 2.11 34  
2008 鹿島アントラーズ 63 1.85 34  
2009 鹿島アントラーズ 66 1.94 34  
2010 名古屋グランパス 72 2.11 34  
2011 柏レイソル 72 2.11 34

昇格即優勝

2位名古屋も勝点71、3位G大阪も勝点70

2012 サンフレッチェ広島 64 1.88 34  
2013 サンフレッチェ広島 63 1.85 34  
2014 ガンバ大阪 63 1.85 34 昇格即優勝、国内3冠
2015 サンフレッチェ広島 74 2.18 34  
2016 浦和レッズ 74 2.18 34 (史実では鹿島)

 

以上の条件で表を再整理した結果、2ステージ制を中心に優勝チームが大きく変わった。浦和が3回優勝したことになり、史実ではまだ優勝の無い清水も優勝したことになる。特に柏は2000年で一度年間勝ち点1位になっているため、もし04年以前から1ステージ制で動いていたならば11年早く初優勝を経験したことになる。磐田は優勝した年こそ大きく変わったが史実と変動なし。一方、鹿島は史実の8回から5回に大きく減らしたことになる。3連覇こそ1ステージ制の2007-09年で記録したとはいえ、鹿島の絶対王者ぶりは2ステージ制の恩恵を受けていたもの大きいであろう。

勝点80越えは2001年~2002年の磐田の2例のみ。勝点70越えは22例中15例。浦和はこの表中では全て勝点70を超えている。逆にG大阪は勝点70以上で優勝した経験がなく(史実含めて)、勝点70越えの経験は2011年のみ(順位は3位)。

1試合当たりの獲得勝点、34試合制に換算すると何と2005年のG大阪が最低記録になった。個人的にもこれは意外なデータだった。ちなみにこの年、最終節が大混戦だった模様(浦和も優勝争いに絡み2位フィニッシュ)。