あかいろモザイク

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twitter改悪・愚行列伝(2015-2020)

最近のtwitter、昔より「使いにくくなった」「見にくくなった」と思う方は多いのではないでしょうか。私は使い始めて以来そう思っていますし、今年は特にtwitter社における世論操作が目立っていたと思います。今日はtwitterが6年間で積み重ねてきたUI関連の改悪要素や、物議を醸した対応・措置をまとめたいと思います。

ほぼ筆者の記憶を頼りに書いていますので、本格的に使用始めた2015年以降の内容がメインとなっています。ご了承ください。

 

本編

☆(ふぁぼ)→♡(いいね)への変更(2015/11)

まずは現在も多くのユーザから復活が待たれている「ふぁぼ」について。 閲覧者からのレスポンスを増やすことや、より直観的な承認表現に変える理由で、「ふぁぼ」から現在の「いいね」に変更された。

機能自体は特に変わっていないので動作上の問題はないものの、若干の女々しさが入ってしまったし、それにわざわざ変える必要があったのかなという疑問が残る。

 

ユーザアイコンを正方形→円形に変更(2017/6)

かつてTwitterのアイコンは正方形で表示されていた。しかし2017年の6月に突如、円形に変更された。それまで正方形を前提に使用していた個人のアイコンや企業のアイコンが円形に変更になったことで、見栄えが悪くなったという声が相次いだ。

今でこそ慣れたものの、正直円形を中心としたUIの組み立て方って自由度を奪ってるだけだし、それにインスタやフェイスブックの後追い感が強い。差別化を取るって意味でも角ばったデザインでも良かったんじゃないかなと思う。そうすればアイコンを丸くする必要も無かっただろうし。

 

文字数カウントが不可視なタイプに変更(2017/11)

twitterは140文字以内で情報を発信できる、いわゆる「ミニブログ」である。特に日本人ユーザーの多くは、その140文字の制約の下で最大限の主張をすべく、文章の創意工夫がなされていた(日本語が少ない文字数で多くの表現ができることも、利用者数の増加に拍車をかけたとされている)。それを支援する機能としてtwitterではかつて、ツイート入力中に入力した文字数がカウントされる機能が実装されていた。

しかし2017年11月に文字カウントが数字ではなく、円グラフの方式に変わってしまった。直観的にはわかりやすくなったものの、詳細な文字数を把握することができなくなり、いつのまに文字数をオーバーしてしまったりといった事が起こってしまった。

 

TLが時系列で表示されない&他人のいいねしたツイートを表示(2014/8~2018/12)

現在のTwitterのタイムライン(以下TL)は「最新ツイート」と「ホーム」の2種類切り替えることができる。最新ツイートはフォローしているアカウントのツイートがそのまま新着順に表示され、ホームでは話題になっているツイートを優先的に表示したり、それに伴って新着順でなくなったり、さらには他人のいいねしたツイートが表示される。新しい情報が欲しいか、話題になっている情報が欲しいかで使い分けることができる。

しかしこの機能は2018年12月にiOS版で実装されたもので、実装前の約4年間、TLは現在の「ホーム」に相当する機能しか存在していなかった。このTLの仕様は2014年8月に実装。これは私がtwitterを本格的に使用する前の話なので旧仕様については不明な所も多いが、先述の2項目に加え、ユーザの行動から関連性が高いと判断された未フォローのアカウントのツイートを表示したりといった仕様だった。

2016年2月には最新ツイートを優先的に表示する機能は「一応」追加されたものの、TLに占める他者のいいねしたツイート等は依然として大量に流れていた。新着情報が拾いにくかったのに加え、フォローした人によっては主張が激しい内容やエロ・グロ要素を含むもの、そして政治系のツイートが混じっていることも多かった。しかしこれらの内容を好まないユーザを中心に、傍から見れば迷惑でしかなかった。

その後、興味のないいいねしたツイートの表示を減らす機能は実装されたものの、あくまで減らす機能にしか過ぎず、完全に排除することはできなかった。一方でリツイートの非表示は当時から実装されており、この機能をいいねでも実装してほしいとの声が多く上がっていた。

そして前述の通り、2018年12月にiOSで、次いで翌年2月にAndroid版で「最新ツイート表示」機能が実装された。2014年7月以前のTL表示がおよそ4年半ぶりに戻ってきたのであった(ただし2017年3月に実装されたミュートワード機能で、特定のコマンドを打つことでいいね表示を弾くことができたとの報告あり)。

 

モーメントの作成制限(2018/10)

2017年6月上旬、twitterは目玉機能として「モーメント」を実装した。自分および他人のツイートをまとめて発信できる機能である。NAVERまとめ(現在は終了)やtogetterなどの、まとめサイトに対抗する目的で実装されたと思われる。

当時の反応としては既存機能の改善を求める声は多かったものの、本記事で挙げた他の要素と比べるとまだ好意的な反応は多かった。しかしモーメントはまとめサイトの牙城を崩すことはできなかった。作成手順や他人のモーメントを閲覧する手順が煩雑なことに加え、画像を設定しないとモーメントを作成できないなどの制約があったのが大きいと思われる。

ところが2018年10月にモーメントの作成可能なフォーマットに制限がかかる。それまでアプリ版とブラウザ版の両方で作成可能だったが、アプリ版で作成できなくなってしまった。アプリ版でしか利用できないユーザが作成不能になったことにより、ただでさえ普及されていなかったモーメントの利用率がさらに下がることとなった。あれほど力が入っていたはずなのに、中途半端に残して、本当に不思議でしかない。

 

蔓延する思想系トレンドと「おすすめ」強制表示(2020/5~)

現在、トレンド表示は2種類存在する。1つ目は「おすすめ」、もう1つは「トレンド」。後者のトレンドはそのまま順位が反映される形ではあるが、少し時間が経って表示されるのが特徴である。そして前者のおすすめでは、通常のトレンドに比べて比較的早く反映され、さらにトレンドワードでないニュースサイトのリンクが掲載される特徴である。なお先に表示されるのは「おすすめ」の方で、この機能は消去したり、優先順位を変更することができない。またブラウザ版やタブレットにおけるアプリ版では検索結果やアカウントの画面にも右側に表示される(タブレットアプリ版では非表示にできる)。

しかし近年「おすすめ」のトレンドが非常に質の悪い内容となっている。後述の政治系ハッシュタグ(ツイデモ)が早くトレンドに乗るようになり、より「扇動」しやすくなった。さらにニュースサイトのリンクでは、人によっては不快になる、見たくないようなニュースも入ることがあり、こちらに関しては通常のトレンドで可能な非表示機能が使用できない。掲載されるニュースサイトも「ハフポスト日本語版」「BuzzFeed Japan」「現代ビジネス」など不安を煽るような記事ばかり掲載しているサイトばかりとなっており、不快度に拍車をかけている。

そして今年の5月辺りからは政治的主張ハッシュタグに乗せてツイートし、そのワードが拡散されるたびにトレンド入りしている。その多くは発信したマスコミによる誤報ないし世論誘導に基づくものであり、多くの著名人がその詳細を精査しないままにそのハッシュタグを使用し、主張するといった事態が起こっている。なお、このような行動は左派、右派の両方で行われている。

政治系ハッシュタグが今年に入って急増した要因については、コロナ禍で現地(国会議事堂前など)でデモ活動が行えなくなったためと考えられる。また主張を行う団体や組織の名前ではなく、主張そのものをハッシュタグ化し、よりストレートに伝わるようにした結果、大きく拡散されたのではないかと思われる。しかもこれらのトレンドは操作疑惑(ダミーアカウントを利用して大量にツイートした行為)もあり、より正確さを欠いている。Twitter社は政治的発言について、(イデオロギーや過激度に関わらず)それを奨励する旨の発言をしたことにより、この流れは当分続くのであろう。

Twitter上での政治的発言は否定しない。近年の日本が抱えていた、政治的無関心の問題を解決する一つのきっかけにはなった。だからといって、過激な主張を拡散していいことではない。そして発信することへの「責任」を忘れてはならないと思う。そしてTwitter社も、そういった主張へ誘導することのないように対策しなければならない。

 

2020年アメリカ大統領選による特別措置(2020/10~)

今年実装された新機能で一番酷かったのはやはりこれ。11月に行われたアメリカ大統領選で、twitterが不確定な情報の拡散を抑止する名目で特別な措置を取った。要するにtwitter社の政治的介入である。

まずはリツイート時の機能制限。従来、リツイート機能はRTボタンを押すと、ブラウザ版アプリ版ともに通常のRTか引用RTするかのどちらかを問う画面しか表示されていなかった。それが10月20日前後から、RTボタンを押すと引用RTのウインドウが強制的に表示された。さらに1日で最初に行うRTに対しては、RTする内容が正確な内容かどうかを聞く通知が入ったうえで表示される。この機能は選挙期間中のみの特別措置と思われたが、結果がほぼ確定した後もしばらく戻らず、約2ヶ月経った12月17日前後にようやく戻された。遠くにあるRTボタンをいちいち押さなければならず、非常に使いにくくなっている。

次は特定のツイートに対し警告文を加えるものである。今年5月からトランプ大統領の公式アカウントに、特定の主張(暴力的とされている内容)に警告のラベルを張っていた。10月20日前後以降はその流れを汲む形で、同氏が選挙制度や情勢に異を唱えるツイートに対し、「いいね」と通常のリツイートができなくなるような仕様変更がなされた。これは引用リツイートをしたユーザにも適用され、当該ツイートに2度タップして初めてトランプのツイートが閲覧できるといった形態となった。特定の政治家のツイートに対して大々的な規制がかかったのはこれが初めてであった。その一方で、トランプ氏の対立候補であるバイデン氏に対しては特に規制はかからず、それどころか自身および息子のスキャンダル記事が一斉削除されるという問題が起こった。トランプ氏への対応は検閲そのもので、仮に事実だとしたら大問題。一方の対立候補であるバイデン氏には不利な内容を排除し、実質的に誘導したという前代未聞の事態となった。

そして極めつけには、選挙の体勢が判明された11月7日あたりから「loser」でアカウント検索すると、トランプ氏のアカウントが表示されるという機能まで実装された。個人の範囲で煽るのならまだしも、これをtwitter社が「公式」で実装したのは悪趣味でしかない。

このようにtwitter社は、トランプ大統領へのネガキャンを繰り返し、本来Webサービスが保つべき「政治的中立性」を破壊することとなった。なお、日本でも同様のことが行われていると右派と左派がそれぞれ主張しているが、これは推測の域を出ない。 

 

フリート機能(2020年11月)

改悪はとどまることを知らない。通常のツイートに加え、24時間限定で表示される「フリート」機能が表示された。これはInstagramの「ストーリー」機能に倣ったもので、twitterの「インスタ化」を象徴する出来事となった。

ユーザが求めていることと、運営が推し進めている路線の乖離がさらに露わになったが、それ以上にTLにフリート機能欄として一部を占拠するようになった。タブレット版ならまだしも、スマホ版、特に画面サイズの小さいスマホを利用しているユーザ(でかつフリートに興味のないユーザ)からすれば大迷惑な機能となった。

ただの後追いだけとなったこの機能、勝てないのに、何故勝とうとするのか。旧日本軍かな?

 

嫌いボタン(導入検討中)

そして11月18日を前後して、またしても悪夢のようなニュースが舞い込んできた。それは従来の「いいね」の逆にあたる「嫌い」ボタンの実装と、反対投票システムの導入である。

すでに多くのメディアが指摘している通り、誹謗中傷やネットいじめが加速しているだけである。否定や攻撃を共有することを、Twitter社が自ら奨励するのはいかがなものかと思う。これこそ、近年問題になっている「社会の分断」を加速させる原因でしかないであろう。

後にTwitter社が導入を断念したとの報道もあるが、依然として油断できない。仮に実装されたら、私はTwitterへの引退も視野に入れています。

 

その他

Twitterアプリの外では、Twitter社が非公式のクライアントを潰す行為を2019年頃までで数度行った。ユーザや用途によっては公式に勝るクライアントを潰すのは選択の幅を狭めるだけだし、Twitter社が提供するUIが受け入れられていないという証拠でしかない。

他にはリプライ機能の仕様変更で巻き込みリプと呼ばれるものが発生しており、本来不要だった作業をユーザに課すことで利便性を低下させている。他にも小さな仕様変更で、作業量が増したり、目的の操作までにたどり着けなかったりなど枚挙に暇がないが、そこまでは覚えていないので割愛する。 

 

望むこと

ミュート機能の拡大

現在、twitterで実装されているミュート機能はユーザに対してかけるものと、ワードに対してかけるものの2種類がある。ユーザへのミュート機能はタイムラインやリプライ欄、検索結果に対して有効(サブ垢で確認済み)だが、ワードへのミュート機能はタイムラインのみと限定的なものになっている。

そのため、トレンド入りしたワードや検索結果、サジェスト機能などでミュートワードを目にしてしまうことがある。特に今年に入ってからは政治的扇動を目的としたハッシュタグが連日トレンド入りしており、目にしたくない人からしたら大変気味が悪いものである。サジェスト機能に関しても同様で、「死ね」や「殺す」など暴力的なワードを回避したいのに回避できないといった問題が起こっている(ただし、エロ関係のワードに対するサジェスト規制は比較的進んでいる模様)。twitterの仕様で弾けばいいだけとは思うが、人によっては不快なワード(特定のインターネットミームや、作品のネタバレに繋がる用語)も回避できればと思っているので、あえてミュート機能として希望する。

 

トレンドのカスタマイズ機能の拡大

先ほども述べたように、今年に入ってから政治的扇動を目的としたハッシュタグが連日のようにトレンド入りしている。ハッシュタグを利用した大衆扇動によって、著名人がそれをよく調べないままにハッシュタグを使ってしまい、大きな問題になっている。

また、「診断メーカー」系のトレンド汚染も昔から問題になっている。診断結果を知りたいという人は多くないし、新しい情報を求めている人からすれば邪魔でしかない。しかし診断結果のレパートリーの少なさや、twitterの仕様のために、参加者が増えると必然的にトレンド入りしてしまう。

さらに最近では、ゲーム名がトレンド入りしても、それが近年流行中のVtuberによる生放送によるもので、そのゲームは好きだけどVtuberを見ていない人からしたらガッカリするといったケースも頻発している。←最近改善されたようです。

特徴こそ異なれど、不快に感じているユーザが少なくないトレンド。通報機能は一応存在するものの、いちいちやるのは面倒くさい。しかし幸いなことに、今年に入ってトレンド名の左上にカテゴリが付くようになった(ブラウザ版、アプリ版共に)。この機能を使って、見たくないワードをユーザの意思によって自動的に弾くことはできないのだろうか。

 

最後に

近年のTwitterの改悪ポイントを、ざっくりとした形ではありますがまとめてみました。Twitter社はTwitter内で起こっていることを再度把握し、ユーザに愛されるにはどのような施策を打つべきなのか、今一度考えてほしいと思っています。

 

最後に扇動系ハッシュタグの件について、半年ほど前に書いた記事を載せておきます。こちらもどうぞ。

akairomosaic.hateblo.jp