あかいろモザイク

アニメ、サッカー、ゲームを語るブログ。

【Jリーグ】2021シーズンJ1ユニフォームレビュー【前半】

毎年恒例のユニフォームレビューです。今年もドット絵は用意していませんが、各クラブのユニフォームを紹介しているリンクを掲載しました。今回は全体的に文字数が多めなので、前後半に分けています。

【1/11更新】浦和レッズのアウェイユニフォームのレビューを追記。また、一部クラブのレビュー欄で、胸番号の掲出および非掲出に関して追記しました。

【1/19更新】G大阪と名古屋のACL用を追記しました。

 

 

ユニフォームトピックス

背番号&背ネームフォントの統一

今シーズンより、「J.LEAGUE KICK」と呼ばれる統一フォントが導入され、ユニフォームの背番号と背ネームが全クラブ統一されることとなった。対象試合はJ1~J3リーグ戦とルヴァン杯、そしてスーパーカップJリーグが主催する全大会が対象となった。これまでJリーグに参加するクラブは各自で背番号および背ネームを用意していたが、今シーズン以降、独自の背番号フォントの使用は天皇杯や国際大会のみの使用に限られることとなった。

近年の欧州主要リーグでは視認性の向上やブランディングの観点から、背番号フォントの統一の動きが加速している。以前からプレミアリーグリーグアンがこのルールを導入していたが、2017-18シーズンにはラ・リーガが、2020-21シーズンにはセリエAが背番号フォントを統一し、欧州5大リーグではブンデス以外の4リーグがフォントを統一させた(中小国のリーグまで拡大すると、ポルトガルスコットランドポーランドも統一フォントを使用している)。その流れに乗る形で、Jリーグがついに背番号のフォントを統一する形となった。

なお、背ネームの位置はこれまで通り下部に設置される。欧州ではトルコやベルギー等がこの方式を採用している模様。

フォント統一に関する私見は発表時に記事を上げているので、こちらからどうぞ。

akairomosaic.hateblo.jp

 

 

2020シーズン開催中に浦和と鹿島のユニフォームがリークされる

中断期間に入った直後の2020年3月に浦和レッズ鹿島アントラーズの2021シーズンモデルが漏れるという事態が起こった。海外クラブでは世界的注目度も相まって正式発表前にリークされるのは特に珍しくないことだが、Jリーグでこのような事態が起こるのは異例のこととなった。

ただ、世界がやってるからといって非公式から情報がすっぱ抜かれるのは良くないと思う。デザインが良いとか悪いとか関係なく。結局、ユニフォームデザインも機密情報なので。

 

ユニフォームレビュー

今シーズンは発表順に並べています(今回は、先に発表された10クラブ分のみです)。採点は1st/2nd/3rdの順で、特筆の無い限りはリーグ戦用です。

北海道コンサドーレ札幌

メーカー:Mizno(今季よりKappaから変更) 採点:4.0/4.5/4.0

2021シーズンのJ1最速発表はコンサドーレだった。2006年から15シーズンにわたって共にしてきたKappaに別れを告げ、新サプライヤーとしてMizunoを迎えたコンサドーレ。ユニフォームデザインはファッションデザイナーで同クラブのクリエイティブディレクターも務める相澤陽介が担当した。

その記念すべき1年目となるモデルは伝統の赤黒縦縞を引き続き採用。ここ最近のシーズンと比べてもやや大振りなストライプで、2000年モデルを想起させる。また近年のJリーグでは珍しく襟を採用しており、その襟や袖などには赤黒のチェック柄が細かく入っており、アクセントとなっている。MizunoというとJ2の一部クラブの印象で下手な透かしやグラデーションばかり使うのではないかと心配していたが、予想をはるかに上回る出来となった。チェック柄に関しては正直いらないと思ったが、かなり細かいので試合で見る分には気にならないかと思う。ただ赤ソックスが個人的にちょっとバランスが悪いと感じるのは気のせいだろうか。

アウェイは全身黒地で、赤のピンストライプ。こちらにも赤黒のチェック柄が肩やパンツ側部に採用されているが、デザインにうまく溶け込めている。エンブレムは赤と黒モノクローム仕様で、細部まで赤黒に徹した仕上がりとなっている。ただそれ以上に、めっちゃレバークーゼン感があるwなお背番号フォントは(黒地に対して)赤を採用しているが、白縁が付いているため視認性に問題はないと思われる(日本代表・・・)

3rdは昨シーズンに引き続き全身白で、肩から胸にかけて幾何学模様の透かしが入っている。雪国感あふれるコンサドーレらしいユニフォーム。さらにエンブレムは白黒のモノクローム。ここまで徹底してくるとは思わなかった。

www.consadole-sapporo.jp

 

ヴィッセル神戸

メーカー:asics 採点:3.0/3.5/3.0

昨季ACLで初出場ながら準決勝まで勝ち上がった神戸。ホームタウンの神戸市に本社を置くasicsとのサプライヤー契約は今季で23年目となり、これは磐田および清水の25年に次ぐ記録となっている。

神戸のホーム用はいつものクリムゾンレッド地に、まさかのダイヤモンド柄継続。ただ今期は昨季と比べてさらに細かくなったデザインになっており、一層派手なデザインになっている。インパクトこそ強いが、ダイヤが細かくなっただけの目新しさもなく、また昨季モデル自体のインパクトの強さが斜め上をいくものだったので正直微妙なデザインである。

アウェイはホームの色違いで黒と白。初期の白黒縦縞を意識したようなカラーリングとなっているが、クリムゾンレッドと黒の近さも相まって遠くから見るとホームと変わらなさすぎな気がする。それもあってアウェイよりも、後述する3rdの方が多く使われそうで少々心配ではある。ただしソックスは白を採用しており、一応の差別化は図られている。

3rdはシャツのみアウェイの色違いで白×黒×白。視認性対策。以上。

store.jleague.jp

 

清水エスパルス

メーカー:PUMA 採点:3.5/2.5

シーズンを通じ苦しんだ清水だったが、降格枠が特別措置で設けられず残留に成功。今年もPUMAが担当し、リーグ戦用に限れば25年目となった(自由化された1997年以降、磐田と並び皆勤賞)。

ホーム用は伝統の全身オレンジに、静岡の名産品である茶葉をモチーフとした幾何学模様を胴部全体で表現した。さらにもう一つの伝統である地球儀、今季はワイヤーフレームで表現した。茶葉も地球儀もシンプルにまとめ上げた構図により、かつてのようなゴチャゴチャ感を排除した、現代サッカーのユニフォームにふさわしいデザインとなった。なお肩のアクセントは後述するC大阪でも採用されており、後日発表される川崎も同様のテンプレートが使用されると思われる。

アウェイはこれまで通り白を基調に、オレンジのアクセント。その他デザインは同様。毎年のことではあるが、アウェイ用の配色に変わり映えが無さすぎるので特にコメントすることがない。特筆すべき点を上げるのであればフォント統一でオレンジが使えなくなり、代わって過去にアクセントカラーとしての使用実績のある青を選択したくらいか。昨季ではエンブレムと共に独自のフォントを採用し、ユニフォームの統一感の形成に貢献したが、今季よりJ統一のフォントの採用に伴いわずか1シーズンで使用終了になってしまったのは惜しいところ。

後日、追加発表にて胸番号の掲出が確定。2021シーズンのJ1では唯一、左胸に掲出している。ホームは青、アウェイは黒を採用した。

spulseuni.shop22.makeshop.jp

 

ガンバ大阪

メーカー:UMBRO 採点:4.0/3.5/3.0/4.0

FC東京UMBROからNewBalanceに鞍替えしたことで、J1では唯一UMBROサプライヤー契約を結ぶこととなったガンバ大阪(Jリーグ全体では他に長崎が契約している)。

ホームモデルは伝統の青黒縦縞を引き続き採用しているが、胴部には斜線の幾何学模様が描かれており、エンブレムの位置と重ねることによりチームの上昇を願うような表現がなされている。袖は肩のUMBROロゴと袖口の黒を除けば青一色と、ここ最近では青の主張が強いデザインとなった。その青も、現在公開されている画像の限りではかなり明るい部類(例えるならUMBRO初期の00年代半ば辺り)と、クラブカラーが青黒であることの主張具合が強くなっている。基調となるデザインの主張を失わずに現代的なデザインも混ぜ合わせたバランスの良い構成となっている。ちなみに下半身はこれまで通り黒×黒で、ソックス後部に青のグラデーションが軽く入っているのみのシンプルな構成。また、これまで通り左部にもエンブレムを掲示している(海外では当たり前であるが、J1では他に名古屋、横浜FM、徳島のみに留まる)。

アウェイはこれまで通り白を基調としつつ、青と黒の細いダイヤモンドを左胸部に散りばめたデザイン。よく見ないと気づかないが、ホーム用の幾何学模様が透かしとしても入っている。ホームとアウェイで異なるコンセプトを打ち出しているガンバのユニフォーム、1年で2度おいしい。そういえばインテルもホームは王道、アウェイは個性派の路線を取るシーズンが多いですね(最近はホームも個性派のベクトルが強くなっていますが)。

なお胸番号自由化から2シーズン、胸番号を掲示していたが、今シーズンから廃止された。アウェイモデルで採用すると、ダイヤモンドと番号が重複し視認性が悪くなることが廃止への決め手になったと思われる。

1月18日にはACL用ユニフォームが発表。ホームモデルは国内用から大きく趣向を変えて、黒を基調に筆で降ろしたようなグラフィックを胴部前面に配している。ACLの勢力図をかき乱すとの思いが込められているのだろうか。ただ発表写真の限りでは青が濃すぎるような気もするので、ピッチ上でちゃんと映えるかどうかが不安である。アウェイは白地に、昨シーズンでも採用していた筆おろしグラフィックではあるが、より太い線になり力強さが出た。胸番号を廃したことで見栄えも良くなった。なお背番号フォントは昨シーズンのものを流用している。

www2.gamba-osaka.net

 

名古屋グランパス

メーカー:Mizuno 採点:3.0/2.0/3.5

Mizuno参入5年目となるグランパス。中断期間中に元得点王ジョーが退団するトラブルがあったが、序盤から上位をキープしACL出場権を手にした。

ホーム用は伝統の赤を基調に、オレンジと濃い赤で構成された流線のグラデーションを散りばめた。袖口や脇には黒のラインを採用している。下半身は今シーズンも黒×黒で、ラインなどは一切使用しておらず、非常にシンプルにまとめられている。シャツ全体にシャドーストライプを採用したことでややトレーニングキットっぽい印象もあるが、主張しているポイントは基本的にそれだけで、無駄なアクセントも加えていないのでこれはこれで良いデザインにはなっている。唯一、鎖骨スポンサー「グー」が白ベタになっていたのは残念だったが。

アウェイはこれまで通り白を基調としており、今シーズンは全身白となった。デザインはホームと同様。むしろ赤を白に変えただけという、以前のような手抜き仕様に戻ってしまった。赤または黒だけをアクセントカラーとしたモノクローム仕様にして統一感と取ったりとか、別デザインを採用したりとか、もう少し工夫が欲しかった。

1月17日にはACL用ホームモデルが発表。国内用と同じく流線グラデーションを採用しているが、こちらは濃い赤のみで表現されており、オレンジは脇および袖のラインで使用されている。背中上部には日の丸を廃し、背番号フォントは新規デザインのものを採用。また国内用と合わせてスポンサーロゴの変更も発表されており、トヨタの「ヤリス」が掲示されている。トヨタは発足以来名古屋のユニフォームスポンサー(2000年までは袖、2001年以降は胸)を担当しているが、自社の自動車のブランド名をユニフォームに記すのはおそらく初めてでは。

webshop.nagoya-grampus.jp

 

サンフレッチェ広島

メーカー:NIKE 採点:3.5/3.0

NIKEと契約して10年が経過した広島。長年問題とされてきた新スタジアム問題はようやく前進し、2024年の開業を予定している。

今シーズンのホーム用は伝統のヴァイオレット地に、デジタルグラフィックを胴部全体に配した。スピード感溢れるデザイン。アクセントカラーにはゴールドを採用し、エンブレムとの調和の取れたデザインとなった。オリジナルデザインのように見えるが、実はフランクフルト20-21ホーム用も採用している。ただ一点、背下部スポンサーの広島銀行がロゴの変更に伴ってか白抜きから白ベタに変わってしまったのは残念。

アウェイはこれまで通り白地だが、昨季で物議を醸した赤アクセントは排除され、代わってクラブカラーのヴァイオレットのアクセントを配した。デジタルグラフィックが採用されていないシンプルデザインとなっているが、Vネックのホーム用とは異なり、襟付きとなっている。白地×襟の、ポロシャツを彷彿させる組み合わせで、生活感のあるユニフォームとなっている。

なお広島は昨シーズンに続き、胸番号を配置することが確定している(カラーは白)。統一フォントで胸番号の導入決定は広島が最速となった。

ところで昨シーズンの話になりますが、開幕前に噂されていた赤地の3rdユニは結局発表されませんでしたね。あれは創作だったのでしょうか。

www.sanfrecce.co.jp

 

浦和レッズ

メーカー:NIKE 採点:3.0/3.5

昨季はミシャ退任後初めて4バックに本格挑戦するも、年間を通じ浮上へのきっかけをつかめず10位フィニッシュした浦和レッズ。さらに今季はコロナ禍により観客動員で多額の収益を上げるビジネスモデルが破綻し、赤字転落。これに伴ってか昨オフには主力クラスが多く退団した。

鹿島、広島とは異なりホームのみ先行発表。配色は伝統の赤×白×黒を継続。シャツ全身には今シーズンで開業および使用開始から20周年を迎えた埼玉スタジアムの屋根の構造に触発された柄を表現した。またソックス上部には赤を大きく表現しているのも特徴(例年は黒一色か、軽いアクセントが入る程度だった)。スポンサーは「POLUS」が胸に、三菱重工が背上部に戻り、現在TOBを巡って揺れている「島忠」は昨季に引き続き背下部スポンサーを担当している(2019年と全く同じ)。オリジナルデザインであるかどうかは不明だが、浦和らしさのあるデザイン。しかしカッコいいのかと思うとまた別問題、2019を少しマシにしただけで戦闘服としてみるとちょっと微妙な柄だったりする。とはいえうっすらとした柄なので遠くから見ればあまり目立たないんだろうけど。

アウェイは英プレミアリーグトッテナム・ホットスパーのホームモデルに近いデザインがリークされていたが、正式発表時でも同様のデザインになった。ただしスパーズとは異なり襟が採用されている(浦和としては2016モデル以来5シーズンぶり)。パンツは2シーズンぶり黒に戻った。赤パンツはやっぱり浦和に似合わないと思っていたので、これでいいと思います。とはいえシャツの赤の主張が中途半端に強いのでそこは不満ですが。

なお、3rdモデルは採用されないと思われる(浦和はこれまで一度も企画ユニフォームとして3rdユニフォームをリリースしたことが無いので)。

www.urawa-reds.co.jp

 

鹿島アントラーズ

メーカー:NIKE 採点:4.0/3.5

開幕4連敗を喫しながらも、再開後は順調に勝ち点を重ねて上位戦線へと舞い戻ったがあと一歩でACL出場権を逃した鹿島。

ホームは30周年記念モデル(1991年創設)として、創設初期の配色である全身ディープレッドで表現。アクセントには従来通り紺を配し、胸部にはストライプをクロスさせた透かしを取り入れた(鹿の角や刀をモチーフにしているとのこと)。シンプルでかつまとまりのあるデザインとなった。

アウェイはこれまで通り白で、CWC準優勝時の2016年モデルを意識しているらしい。ディープレッドと紺の配色を左右非対称に表現した。昨季のミランアウェイっぽい配色。こちらにはクロスの透かしは入っておらず、ホーム以上にシンプルな仕上がりとなった。配色こそありきたりだけど、普通にカッコいいと思った。ただ、2016年のアクセントカラーって青と金だったよね?

www.antlers.co.jp

 

セレッソ大阪

メーカー:PUMA 採点:3.5/3.0

シーズンを通じACL争いに加わり、終盤は鹿島との接戦の末ACLプレーオフ圏内の4位でフィニッシュしたセレッソ。エースナンバー8番を背負う柿谷が名古屋へ移籍したが、その穴を埋めるべく大型補強を敢行している。

ホームモデルは伝統のピンク地に、クラブの象徴である桜の花びらを胴部全体に隙間なく散りばめた。幾何学模様である所が現代風でよい。下半身は紺×紺。ソックスはピンクとのストライプ(ただし、今季ミラン等のテンプレートとは異なる)で、ピンクと紺のバランスもよし。しかし新たに掲出された鎖骨スポンサー(ヨドコウ)が白ベタだったのが残念だった。

アウェイはこれまで通り白で同一デザイン。こちらも一応桜の花びらを敷き詰めてはいるが薄すぎて分かりにくい。Jユニのアウェイはどこも白地だけど、これによって白ベタが気にならないという利点があることに改めて気付く。そして今季より番号フォントの統一に伴い、それまで使用していたピンク地の文字が使えなくなったが、果たしてセレッソはどの色を採用するのか(現地点では不明)。

www.cerezo.jp

 

湘南ベルマーレ

メーカー:PENALTY 採点:4.0/4.0

今季もJ1唯一の緑系統クラブである湘南ベルマーレ。10年代前半のエレベータークラブぶりを経てようやくJ1に定着しつつあるが、近年は浦和レッズとの選手の行き来が盛んになっている。

ファンイベントが1/23に実施することが決まっていたために遅くなるかと思われたが、まさかの元日に発表。ホームはいつもの黄緑地に青のグラフィックを肩から胸にかけて表現。海岸の波をイメージとした、The湘南デザイン。至近距離で撮影された実物を見ると立体感も感じさせてくれる。クラブの地域性を前面に出したデザインでかつ、それ以上の余計な飾りもないので尚好印象。新番号フォントの青との相性も良き。胸スポンサー以外の掲示が白ベタなのが少々気になるが・・・。

アウェイは白地に青や水色のグランジハーフトーンをシャツ全体で表現。ユニフォームとしての域を飛び出したオシャレなデザイン。白地であるのはいつも通りではあるが、今季は(従来では使用されている)黄緑が一切使われていないのが特筆すべき点。これも統一フォント対策の一環だろうか?なお番号フォントは黒が使用される。

GKユニに関してはピンクと青、黒が使用される。黒はFPアウェイの使いまわしだが、鉱石感を漂わせておりFP用とは違った顔を見せてくれる。JユニのGK用はFPの使いまわしであることが大半だが、その中でも湘南はGKユニの配色も物語性を持たせるよう計算されており好印象。

www.bellmare.co.jp